安来市議会 > 2014-03-07 >
03月07日-05号

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  1. 安来市議会 2014-03-07
    03月07日-05号


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    平成26年第 67回 3月定例会             平 成 26 年 3 月 定 例 会平成26年3月7日(金曜日)            出 席 議 員 ( 2 0 名 ) 1番 澤田 秀夫君      2番 佐々木厚子君      3番 丸山 征司君 4番 作野 幸憲君      5番 樋野 智之君      6番 田中 明美君 7番 原田貴与子君      8番 田淵 秀喜君      9番 田中 武夫君 10番 石倉 刻夷君      11番 岩田 拓郎君      12番 永田 巳好君 13番 葉田 茂美君      14番 嶋田 豊昭君      15番 井上 峯雄君 16番 佐伯 直行君      17番 中島 隆夫君      19番 遠藤  孝君 20番 梅林  守君      21番 金山 満輝君            ~~~~~~~~~~~~~~~            欠 席 議 員 ( 1 名 ) 18番 上廻 芳和君            ~~~~~~~~~~~~~~~            事  務  局  出  席  者 事務局長 平井  禎君   事務局次長 前田 康博君   主幹   野口 賢哉君            ~~~~~~~~~~~~~~~            説 明 の た め 出 席 し た 者 市長      近 藤  宏 樹君      副市長     新 田  典 利君 教育長     勝 部  慎 哉君      政策企画部長  飯 塚    茂君 広瀬地域センター長              伯太地域センター長         安 部  浩 巳君              門 脇  正 志君 総務部長    清 水  保 生君      市民生活部長  作 野  立 生君 健康福祉部長  仁 田  隆 敏君      産業振興部長  内 田  修 次君 基盤整備部長  井 上    博君      上下水道部長  内 藤  修 治君 消防長     北 尾  正 博君      市立病院事務部長蒲 生  安 生君 政策企画部次長 木 村  慎 治君      統括危機管理監 松 本  城太郎君 市民生活部次長 仲 西  寛 治君      産業振興部次長 石 井  信 行君 教育次長    太 田  健 司君      総務課長    宮 田    玲君 財政課長    池 田  周 一君            ~~~~~~~~~~~~~~~            議  事  日  程(第5号)                        平成26年3月7日(金)午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件日程第1            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(金山満輝君) おはようございます。 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 ○議長(金山満輝君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。 本日から一問一答方式で行います。 8番田淵秀喜議員、質問席へ移動願います。            〔8番 田淵秀喜君 質問席〕 ○議長(金山満輝君) 田淵議員の質問時間は50分間です。 8番田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 皆さんおはようございます。 議長のほうからお許しをいただきましたので、議席番号8番田淵秀喜のほうから一般質問を一問一答方式でさせていただきたいというふうに思います。 また、けさも雪が降りました。昨日が啓蟄だということで、もう春が来てもいい季節でございますが、表に出かけたカエルがまた後戻りし穴に帰ってしまったのかなというふうに思いながら、安来市政は後戻りせずにしっかりと前に進む市政であってほしいと心から願いながら、一般質問をさせていただきたいというふうに思います。 今回通告させていただいております3点について、初めに市政運営についてということで質問をさせていただきます。 3月の当初予算の議会でありますので、代表質問、そして昨日の一般質問等でたくさん重複するような中身も出ておりますけれども、特に大型のハード事業が進みつつあるもの、そしてこれから具体的に進んでいく新庁舎や給食センター、市民会館、こういった部分については、我々議会としてもしっかりと腹を据えて議論をして進めていく必要があるというふうに思っておりますので、ぜひともご理解をいただきながら真摯な議論になればというふうに思っておるところでございます。 まさに合併して10年ということで、過去を振り返ってみますと、本来で言えば計画的に一つずつこういったハード事業が進みながら、この市政が運営されているべきというふうに思うわけでありますが、過去に振り返ってもしょうがありませんが、いろんな状況等があった関係で、大型事業等が集中をするということになっております。 まずは市長のほうに、これらのハード事業、方向性は、一定の方向性として現地建てかえでこの地に庁舎は建てていくんだ、そしてこのエリア全体の開発も含めてされていく、そして切川に市民会館、給食センター、そして切川バイパスを何としても開通させていくんだということで、方向性が定まったわけでございます。そういった中で、やはりこういった政策をきちんと立案をして、そして執行権を持って執行していく市長の決意というものが市民に対してもしっかりと全面に出て、全責任を負う市長の思いを、まず冒頭でしっかりと語っていただきたいなというふうに思っておりますので、ぜひよろしくお願いします。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) おはようございます。 きょうもよろしくお願いいたします。 それでは、田淵議員さんのご質問でございますが、まず市長の意気込み、そういうものを聞かせてということでございます。 施政方針で述べましたとおり、今現在進めております市民会館、給食センター、そしてまた新庁舎建設など、主要事業は今後の安来市の礎となる大きな事業でございます。その実現は、市民の負託を受けた私の責務でございます。地方財政は決して楽な状況ではございませんが、るるこれまでも説明申し上げましたとおり、山陰でもトップクラスの財政健全化をなし遂げた、こういうふうに思っているところでございます。 また、昨年度過疎債の延長の決定、あるいは合併特例債の延長、こういうものが決定いたしました。また、新たに市民会館を建設するということを皆さんに方向を相談して、その方向に向かって今建設を進めようとしているところでございます。やはりこのこれらの3分の1の負担でできるという特例を、ぜひともこの機を延ばすことなく行うことが後世に負担を残さないということで、ぜひとも今やらせていただいて、こういうふうに思っているところでございます。 引き続き、行財政改革に取り組みながら健全な財政運営に努めるとともに、これらの事業の推進に全力を傾けていきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 市長のほうからこの大型事業等含めて決意を伺ったところでございます。 先般の代表質問で、嶋田議員さんのほうからございましたが、やはり執行権を持った執行部と、それから我々チェック機能としてしっかりと市民の負託を受けてチェックをしていく立場、違いはあれど一定の目標を定めて向かっていく上では、まさに真剣な議論をしっかりと闘わせながら、より市民に喜んでいただける、将来の安来市の発展につながる政策として、ある面では大切なお金を使うわけでございますので、この3月議会、腹をくくった形で議論をして決めていく、こういったことが必要でございます。 あくまでも執行権、それを執行していく立場である市長の決意が、市民に対してしっかりと表に出て責任という部分を果たしていただく、このことが最も重要だろうというふうに私は思っておりますし、市民の皆さんにも理解をいただける中身になるだろうというふうに思っておりますので、ぜひともその辺の考え方、そして必要であれば市民にしっかりと説明をする場を設けていただいて、後戻りしない市政、こういったものを進めていただきたいと、重ねてお願いはしておきたいなというふうに思います。 具体的に質問ということで、やはり市庁舎の現地建てかえの部分、そして市民会館、給食センター、この部分については具体的に1つずつ項目を拾い出しながら質問をしていきたいなというふうに思っておりますので、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。 まず最初に、市庁舎ということで、これは近藤市長の公約ということでもあって、過去を振り返ればいろいろ紆余曲折はございましたが、現地に建てかえるということで方向性が決まった形になっております。これから具体的に設計等を進めていく上で、その必要性といいますか、この地になぜ新しい安来庁舎を建てていくのか。その庁舎、あくまでも庁舎もそうなんですが、箱物というのは政策を進める上での道具でございますので、これをいかにうまく活用して、よりいいまちをつくっていくのかということにつなげていかなきゃならんということもございますので、この必要性と目的、この辺をしっかりしていかなきゃいかんということですので、ぜひその辺の目的について伺っていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(金山満輝君) 木村政策企画部次長。 ◎政策企画部次長(木村慎治君) おはようございます。 私のほうから答弁をさせていただきたいと思います。 今までご説明をさせていただいたことを改めて答弁させていただくことになろうかと思いますが、おさらいでございますが、現在の安来庁舎につきましては昭和31年の完成でございます。以来57年以上が経過しておりまして、老朽化による維持管理上の問題点や、狭隘化で狭くなっております、また耐震性の不安、防災災害対策の拠点としての機能に支障が生じているなど、さまざまな問題が生じているという状態でございまして、一刻も早い建設が必要となっております。 さらに、新安来庁舎を現在地で建てかえを行うことによりまして、人口集積地でございます周辺住民の方を初め市民の皆様の利便性が向上し、市職員もより業務を効率的に行えるようになることが期待できると思っております。結果として、市民サービスのさらなる向上につながるものと考えております。 また、防災災害対策につきましてもより迅速に対応ができるなど、中心市街地に存在する公共空間としての機能を最大限発揮することで、庁舎でありますとともに中心市街地活性化のための新たな交流拠点になることを目指しておるとこでございます。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) これまでいろんな場で説明していただいた中身からぶれることなく、目的を定めて進められていくというふうに思っておりますので、その辺を、目的がまずぶれないということが非常に重要でありますので、ぜひよろしくお願いをしたいというふうに思います。 議会としても特別委員会等を設置をいたしまして、延べ前期から含めれば22回、視察も含めて、議会としてもいろんなところを視察をする中で議論をしてきた経過がございます。そうした中で、ハード面とソフト面ということで、要は建物そのものの特徴、こういったものをいろんな研究をしてきた経過がございますので、執行部として、その建物としての特徴、基本的な考え方、そういったものはどういうふうにまとまっているのか伺ってみたいというふうに思います。 ○議長(金山満輝君) 木村政策企画部次長。 ◎政策企画部次長(木村慎治君) ただいま議員のほうからもご指摘がございました。 他の自治体のその実践例、いろいろといい点もございますので、そういったことも参考としながら庁舎建設を行っていきたいと考えています。 先ほどございました市議会特別委員会とともに職員も視察を行うなど、現在もさまざまな協議を重ねてきております。本市の、当然状況なり特性もございます。新たな新庁舎に求められる機能などを最大限考慮しながら、今後の基本設計あるいは実施設計の中に反映させていきたいというふうに考えております。 具体的に申し上げます。 基本的に市民の皆様の利便性の向上のために窓口を伴います部署を1階部分に集約していく考えでございます。また、一例で申し上げますと、防災拠点施設の機能を充実していく必要がございます。そういった機能に加えまして、備蓄庫や災害時の本部機能を有するためのスペースの確保、さらには建物自体の耐震性能に加えまして自家発電システムなどの整備も検討していくこととしております。 次に、近年の全国的な環境に配慮した技術の採用例、いろいろとございます。こういったことを参考に、再生可能エネルギーの利活用ですとか省エネルギー対策についても検討を行っていく考えでございます。 その他、来庁者の皆様に安らいでいただくスペースの整備、市民の皆様の休日利用が可能なスペースの確保につきましても、あわせて検討を進めてまいりたいと思っております。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 基本的な庁舎建設の中身ということで伺いました。 要は、あくまでもこの道具を、そういった基本的な考え方に盛ってこれから設計等に入っていくわけであります。全体の予算等も示されながら、これから具体的な動きということになるわけでございます。その中でも、特に議会もこれだけ真剣に議論をしているわけでありますので、やはりよりいいものをより安くという考え方をしっかり持ちながら、今後の議論にそういった部分も加えていくということもあわせてお願いをしておきたいなというふうに思っております。 もう一つはソフト面ということで、ある面で言えば市民サービス、そして業務の効率性、こういったものはしっかり考慮をした形になるというふうに思っております。職員の皆さんの、より効率を高めるということは、イコールで市民サービスをより向上させていくんだということにつながるというように私は考えておりますので、その辺の考え方をどういうふうに整理されているのか伺ってみたいなというふうに思います。 ○議長(金山満輝君) 木村政策企画部次長。 ◎政策企画部次長(木村慎治君) 既に市議会のほうでもご説明をいたしておりまして、ご理解をいただいてるとこでございますが、今回新安来庁舎建設に当たりまして、先ほど議員ご指摘でございました市民の皆様の利便性を向上、それにあわせまして市職員の業務の効率性、あるいはその職員間の連携、災害時の対応など必要なことについて、改めて現在感じた中で検証をし直しております。 その結果、昨日の澤田議員のご質問の中にもございましたが、改めて地域の特性に配慮し、関連する業務を各庁舎ごとに集約することにいたしました。広瀬庁舎及び広瀬保健センター、広瀬地区でございますが、教育・文化・保健・医療・福祉の拠点化、それから伯太庁舎につきましては、上下水道及び農林関係を含みますハード部門の拠点化、それからその結果、新たな新安来庁舎ということになってくるわけでございますが、新安来庁舎につきましては、まず本庁舎としてほかの庁舎と連携をし、各庁舎の総合的な補完機能になるということで整理を行ったところでございます。これに基づきまして、ご説明しております部署配置の見直しをすることになったところでございます。
    ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) ありがとうございました。 昨日から聞いておりまして、当然部の部署配置、そういったことも含めてこれからの課題でもあろうかというふうに思っておりますので、ぜひその辺についてはしっかりと取り組んでいただきたいと。 もう一点、あわせて従来からいろいろお話をさせていただいておりますが、現在地に建てかえ、それがどうこの中心市街地の活性化につながっていくのかということでございます。木戸川の改修等もかなり進みました。エリアとして、この新しい庁舎、こういったものが中心市街地にどう道具として活用されて中心市街地の活性化につながっていくのか、その辺の考え方はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 木村政策企画部次長。 ◎政策企画部次長(木村慎治君) これは、今までいろんなご説明をさせていただいてもらっております。新安来庁舎につきましても中心市街地に立地をしておりますので、整備に際しましてはその特性を生かして、市民の皆様の憩いの場として、市民の皆様を初め来庁者の皆様が気軽に情報収集や情報発信のできるような、先ほど申し上げましたですが、交流拠点化を目指していく考えでございます。 また、新庁舎の周辺では、島根県のほうが今事業中でございます木戸川改修によりまして、居住環境の向上あるいは水辺の憩いの場の整備が図られております。これにあわせまして市道にいたしましても、市民会館跡地を含みます新安来庁舎の周辺整備を、計画区域内の使途の一体制に配慮しながら進めていく考えでございます。これらの考え方に基づきまして、新安来庁舎を一つの拠点として中心市街地の活性化を図ってまいりたいと思っております。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 考え方はよくわかりましたが、要は人に来てもらわんとどうもならんわけでありますので、より気軽に人が集える場所としてどう考えていくのか、それも含めて検討願いたいというふうに思います。 時間もあれですので、次、市民会館のほうに移りたいと思いますが、切川地区に移転をして新築していくんだということで進んでおるわけでありますが、まさに新しい市民会館が、市民会館なのか文化施設として文化ホール的な意味合いを持つのか、その辺これからきちっと整理が必要だと思っておりますが、まさに移転をして新築をするということになれば、これからのまちづくりの中心的な拠点施設としてできるというふうに私は思っておりました。この市民会館の建設の目的等を含めて、どのように整理されているのか伺っていきたいというふうに思います。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 失礼いたします。 市民会館は昭和41年に建設されております。建物としましては、既に48年が経過し老朽化しております。市町村合併によりまして、市の区域が拡大したことによります施設規模の再検討の必要もございます。耐震強度の不足や天井への有害なアスベスト吹きつけも確認されております。その他、現在求められております機能水準に対して、舞台関連設備の不備、高齢者、障がい者に配慮したバリアフリーに関すること、駐車場の慢性的な不足など問題点が顕在化しております。 また、建設費の財源として、合併特例債の発行期限が平成26年度から5年間延長されたことがございます。そういった中、新たな市民会館は大規模な集会、集客のための施設とするとともに文化、芸術活動の拠点として、文化、芸術活動を通じた新たなコミュニケーションを生み出し、人が輝くことにより市民生活が活性化し、安来市の将来につなげるためのまちづくり拠点施設として計画したものでございます。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 今までいろいろと聞いた中身でございますが、まさに市民会館を移転してつくるということでありますんで、新たな市街地の形成であったり定住化、こういったところにつながる施設であってほしいというふうに思っておるところでございます。将来的に新しくつくるこの施設をどのように使って定住化につなげていくのか、その辺のビジョンをしっかり組み立てて進めていただきたい。それによって、市民会館そのものの中身等がすごく変わってくる、新たな発想を入れ込んでいく、安来らしさ、地域の皆様から魅力を感じていただけるような施設としてどうあるべきなのか。その辺は非常に重要なところだというふうに私は思っておりますので、ぜひともこれから具体的に設計等を含めて考えていく上では、そういったことも盛り込んでお願いをしたいなというふうに思っております。 ハード面ということで、この施設の現在考えられている特徴的な部分について、どのように整理されているのか伺っておきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 特徴的なところでは、大ホールの位置づけとして、生の音にこだわりつつも、いわゆる音楽専用ホールとしての機能ばかりではなく多目的に利用いただけるホールを想定しております。小ホールに関しましては、市民の利用が中心になると考えられます。席は可動式とし、席を収納したときには平土間として利用できるホールとする考えでございます。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 大きなところのみということで伺いました。まだまだ工夫も必要だというふうに思っておりますので、また特別委員会を含めてしっかりと議論をしていく必要があるかなというふうに思います。 いろんな視察の中で聞きますと、こういった集客施設といいますか、市民会館、文化ホール的なものについては、箱をつくるのが目的じゃなくて、これをどう使うのかということで言えば、その後のつくって以降の管理、そして運営という部分が非常に重要だというお話をいろんなとこで伺いました。まずどう活用するのかということをしっかりと考えながら、その活用方法に応じた施設にしていかなきゃいかんということでありますので、現時点でこの管理運営、そういったものについてどのようにお考えなのか、この点について伺ってみたいというふうに思います。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 平成26年度からは実施設計を行うと同時に、管理運営をどのようにするかといった部分にも軸足のほうを移していきます。具体的には、管理運営計画検討委員会などを設け、市民の皆様と一緒になって検討していきたいと考えております。 管理運営の基本方針としまして、基本計画の中に、1、柔軟で利便性の高い管理運営、2、開かれた管理運営、3、継続性のある管理運営の3本柱を掲げております。 管理運営の方法は、平成26年度に行うこととしております管理運営計画を策定する中で、考え方を整理していくことになると思います。ただし、一定の期間、運営を経なければ光熱水費など平均的なランニングコストも見きわめづらい点もございます。当面は、直営方式、一部業務委託などを選択をしながらというふうに考えてると。 運営につきましては、次代を担う子供世代を含め、市民誰もが音楽、演劇、地域の伝統芸能などの幅広い分野の質の高い文化芸術作品に触れる機会を提供することはもちろんと考えております。また、そのためにも新しい市民会館を市民の皆さんに身近に感じていただくことが重要であると。文化芸術に接する機会が日ごろから少なく、関心の薄い方々に対し積極的な働きかけを行い、市民会館と市民の皆さんとの距離感を縮め、信頼関係を築く取り組みを展開することが重要だと考えております。 そういった事業を通しまして、文化ホールと市民との信頼関係を築くことができれば、自然と文化芸術の拠点施設となり得るのではないかというふうに考えております。 以上です。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 非常に夢のような話を伺っておりますので、ただできて以降の運営費との試算の中で、もう1億円以上の大変大きな管理運営が必要だということも伺っておりますので、しっかり市民の皆さんとかが活用できる施設として、ぜひとも検討を重ねていただきたいなということも要望しておきたいというふうに思います。 次に、もう一つの給食センターということに移りたいというふうに思いますが、これもまた過去から特に若いお母さん方から要望が強い給食センター。特にこの市内の中学校には給食がないということから、ぜひともという声が非常に強かった中身でございます。 この給食センター、今動き出そうということで進めておりますが、この給食センターについての事業の目的をきちんと定め、そしてこの事業をどう展開をしていくのか、この辺のまず基本的な考え方について伺っていきたいというふうに思います。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) 田淵議員のご質問にお答えいたします。 中学校と小学校の給食の現状についてお答えさせていただきます。 まず、中学校については田淵議員ご指摘のとおり、安来市立の第一中学校から第二中学校、第三中学校は弁当給食、弁当持参をしております。中学校では、給食の有無や方法、給食費や補助費が一律でない状況で、その解決が求められておるところでございます。 小学校では、全校自校方式の調理を実施しております。それぞれの施設の老朽化や厨房器具の経年劣化が進み、島田小学校を除いた全ての給食施設が学校給食衛生管理基準による目標基準を満たしていない状況になっております。目標基準を満たすために改修するためには、施設を新設するのと同様の費用が必要となりますので、早急な改修を行うことが困難でございます。現在は応急措置的な対応を行い、安心・安全な給食を提供しているところでございます。 このような状況に対処するため、切川地区に給食センターの建設を計画いたしました。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 基本的な考え方ということで、じゃあそれを踏まえて、この建物の特徴としてどういった建物を建てていくのかということについて伺ってみたいというふうに思います。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) 建物の特徴についてご紹介いたします。 小・中学校の完全給食、一部幼稚園の親子給食も含みますが、それに対応するため最大3,300食程度の給食が提供できる施設といたします。安来市の食育を推進するための拠点施設の一つであると位置づけており、市民や児童・生徒の見学スペースなど、食育推進に貢献することのできる施設を現在検討しているところでございます。 それからまた、アレルギー対応については専用の調理室を用意いたします。食材については極力地元のものを使い、地産地消の推進に努めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 管理運営等については、これからしっかりまた検討されるというふうに思っておりますが、当初切川に市民会館と給食センターを建設をして建てていくんだという中で、要は防災ということで、有事の際に避難所としても市民会館を活用しながら給食センターから炊き出し等もできる配置になっていくんだというようなことから、全国にも例のないような配置の中で建設をしていくという基本的な中身を伺ったわけでありますが、その辺の考え方はどのようにお考えなのか、1点だけ伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) 市民会館に隣接する施設であることから、それぞれ避難された方があるときのために、ストックヤード等に非常食を準備させていただきたいと思います。そのほか、いろいろな形での給食センターが隣接するというところのメリットについては、今後検討していきたいというふうに思っております。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) まだ検討の部分があろうかというように思いますが、一つの特徴ということで言えば、しっかり検討していかなきゃならんだろうなというふうに思ってますので、ぜひよろしくお願いをいたします。 3つの大まかなところ、この大方の流れを聞きました。 全体に関して数点伺ってみたいなというふうに思うわけでありますが、課題といいますか、これだけの事業を短期間に集中してやるということで言えば、財政的な部分で本当に大丈夫なのかという不安が我々議会の中にも、そして市民の皆さんにも当然存在するわけでございます。財政当局として、その辺の財政運営、財政計画、こういった部分について本当に大丈夫なんですかという質問をしてみたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 昨年の12月議会あるいはことしの1月議会の中で、中長期財政見通し、これでいろいろご説明したと思っております。 大型事業とか集中しておりますので、一時的に財政負担が重くなるわけでございますが、これは過渡的なものであるというふうに考えております。ここ近年、将来に備えて積極的に基金の造成も行っておりますので、十分対応できるというふうに考えております。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 総務部長から大丈夫だということも伺ったわけでありますが、将来を眺めてみたときには今財政状況は非常に不透明なところもありますし、国の制度、そして先般からいろいろ人口動態等伺っていますと着実に収入という部分については少なくなっていくというふうに思わざるを得ません。 そういった中で、しっかりと基金造成をして備えてきたんだというふうに伺っておりますけれども、前任者、これまでの長い市政運営に携わってきた皆様方、そして議会等を含めてしっかりと基金を造成をして将来に備えていただいたということで、現在そういった苦しい部分が乗り切っていける部分だろうというふうに思っております。 ちょっと総務部長に伺いたいんですが、今回3つの基金の条例改正ということで、庁舎の建設基金であったり、義務教育施設等の基金の条例改正で、より柔軟な基金運用ということにも提案があっております。私は基金というのは、結局目的をきちんと定めて、将来の皆さんに対してしっかりと財政的な部分について保障していくということで重要なものだというふうに思っておるところでございまして、議論を尽くせずに基金をいろんな形に条例を変えていくということに関して若干この抵抗感を持つ部分がございまして、本来で言えば議懇とか、そういった部分を通じて議会全体としっかり議論すべき中身だろうというふうに思うわけでありますが、その辺の運びとしていきなりぽんと出てきたもんですから若干違和感を感じた部分があります。 その辺について、総務部長どのようにお考えですか。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 今ご指摘がありました特定目的基金の使途でございますけれども、いわゆる建設から整備、修繕、処分ということに変更する、これを本議会でお願いしているところでございます。 議員もご承知のとおり、これからの行政改革の一丁目一番地とも言えると思っておりますけれども、公共施設マネジメントにおきましてはこれまでのように新たな施設をどんどん建てていくというのではなくて、いかに既存施設の統廃合や長寿命化対策を伴っていくかということが問われております。基金創設当時とは社会経済状況や物の考え方も変わってきております。これまでのように建設に限定をした使途のままでは、今後の行財政需要に十分対応できなくなってきているという現状を踏まえまして、使途の見直しをお願いをしているものでございます。施設の整備、修繕、処分の、整備の中には当然建設も含まれるものでございます。もともとの基金設置の経緯や趣旨を十分尊重しながら、適切な活用を図っていくというふうに考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 総務部長に伺ったんですが、議論を尽くさずにということになると、なかなか理解をしにくい部分もあります。もう既に提案をされておりますので担当の総務委員会等で本当にしっかり議論をして、有効に使っていくということに関しては当然だと思うんですが、将来世代に対してしっかり備えをしていくということも我々の責務だというふうに思っておりますので、そういったことも踏まえながら、あえて総務委員会等の議論を細かくできる要請をしておきたいなというふうに思います。 それから、次の点を質問したいんですが、きのう澤田議員のほうから組織体制、人員の話がございました。いろいろ人員の適正化計画等を踏まえながら現行で大丈夫だよという話を伺ったんですが、これだけ集中をしてきますと、本当に難しい中に議論していかないかん中身がたくさんある中で、本当に大丈夫なのかなということをつくづく感じております。やはり個人の、職員の皆さんのそれぞれの能力というのはみんな違うわけでございますし、個人個人の業務量も違うということもございますので、管理する側としてはしっかりそういうところを見ながら管理していただきたいなというふうに思っておりますし、これからIT機器ですとか、それからさまざまな研修を経て、それぞれの職員一人一人の能力の幅を広げるという努力をしっかりしていただかないと、人員は当然ふえるわけじゃなくて少なくなってきた中で、市民サービスを低下させずに乗り切っていかなきゃいかんわけでありますので、まさに縦割りという部分から横の道をどう多くして一人の職員の中で業務をこなしていくのか、その辺がまさにこの行財政改革の中での一つの柱となるんだろうというふうに思っておりますので、これは私の意見として申し上げておきたいなというふうに思っております。 もう一点、要はさまざまな大型施設をどんどんつくっていくわけでありますが、これらを活用する中で導線ということ、要は人がこの施設を中心にどう動いていくのか、その辺がこの施設がうまくいくのかどうなのかのポイントになるだろうというふうに私は思っておりまして、特に、例えば安来の駅、そして中心市街地を通りながらさまざまな庁舎であったり新しい市民会館、そういったところにつながる、この辺の導線の考え方をもう一点だけ伺っておきたいなというふうに思いますが。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) お答えします。 市内の主要な公共施設間の導線を含め、交通移動手段の確保を目的として、本市の公共交通全体を見直すため、現在安来市地域公共交通総合連携計画の策定を進めております。 また、道路につきましても新たな市民会館と給食センターの建設にあわせ、その接道となります島根県施工の切川バイパスが、全面開通に向け本格的に事業を再開されたことや、それに接続する市道安来港飯島線も都市計画街路として整備する計画となっております。今後、利用形態に即した交通手段を検討することで、利用者のニーズに合った計画としてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 今後の検討課題ということで伺いましたが、中心市街地に住んでいる方々をどう誘導していくのか、市外の方をどう運んでいくのか、その辺がこういった文化施設等についてはまさに活用のポイントになってくるだろうというふうに思っておりますので、ぜひその辺についてはしっかりとした検討をお願いをしたいということであります。 2番目の質問のほうに、公共交通システムの再構築ということについて、時間なくなってしまったんですが、移りたいと思います。 現状の課題をどのように認識をされているのか、その辺についてちょっと伺ってみたいというふうに思います。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 失礼します。 現状の定時定路線型の運行では、きめ細やかな対応は困難な状況になっております。また、自家用車に依存しました生活スタイルの増加や、人口減少によりますバス利用者の減少も懸念されております。市民が安心して利用できます生活交通の確保に向けた見直しが必要であると判断をしているところでございます。今後の高齢化の進行が予測される中、市民の日常の移動手段を確保し、利用者の目線に立ったサービスを提供していくためには、イエローバスを初めとするさまざまな交通手段を考えていく必要があると感じております。 以上です。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 計画をしっかりつくり上げていくんだということで、一定の課題については持っておられるというふうに思います。 従来から、特に中山間地域の高齢者の皆さんの足ということで言えば、イエローバスでもなかなか難しいんでもっと細かく入ってほしいという課題もありますし、この中心市街地でいえば、観光的なことも含めてまさにまちづくりということでといえば、この公共交通という部分は非常に重要な部分だということでございますので、ぜひとも視点としてはまちづくりの一つの大きな課題だということを踏まえながら、しっかりとした計画をもとに進めていただきたいというふうに思っておりますが、今年度も若干取り組みとして具体的なものがあるようでありますが、26年度の取り組みとしての中身、スケジュール、その辺どうお考えですか。ちょっと伺ってみたい。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 平成26年度は宇波地区をモデル地区として、新たな交通移動手段の検証を行ってまいりたいと考えております。検討に当たりましては、地域の皆様や交通事業者と一体になって進めてまいりたいと考えております。以降5年間を目途に検証を行いながら、市民の皆さんが生き生きと安心して生活できる持続可能なまちづくりを目指してまいります。 以上です。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) 1カ所宇波地区ということでモデル地区設定をして進めるんだということであります。ただ、5カ年という大変長いスパンの取り組みなもんですから、全体を見渡していきますと、それぞれ本当に広瀬の宇波地区だったり、比田のほうもありますし、伯太の小竹、赤屋地区、そしてもちろんこの中心市街地ということも含めて、交通システムに対する市民の考え方、要望というのは本当にまちまちで、特徴が非常にあるわけでありますので、モデル地区1カ所でモデル先には何と何ということではなくて、やはり予算をもっとつけてでも2カ所、3カ所をどんどん進めるぐらいの勢いでやっていかないと、本当にまちづくりの視点の中でのこの公共交通のシステム再構築というのは実を結んでいかない、非常にタイムリーな形になっていかないのではないかというふうに思っておりますので、ぜひ再考いただけたらというふうに思っております。 最後に、時間が押しておりますが、教育長がかわられて、先般からいろいろ教育に関する課題というのがたくさん出ておるわけでありますので、教育長という立場でどんなビジョンをお持ちなのか、その辺を最後にしっかりと伺っておきたいというふうに思います。教育長、よろしくお願いします。 ○議長(金山満輝君) 勝部教育長。 ◎教育長(勝部慎哉君) 失礼します。 田淵議員のご質問にお答えをいたします。 早いもので、早、教育長に就任しまして、それからもう2カ月が経過をしておりますけども、この間これまでの教育行政の経過を含めまして、県の現状の把握に努めてまいりましたが、そうした中で私といたしましては市内22校の小・中学校へ全て訪問いたしましたし、教育センター等も行かしております。そういうところから子供たちの様子、教育環境の把握に努めながら、各学校のニーズに合わせた学校支援を進めていきたいというふうに思っております。 また、かねてからの懸案事項であります幼保一体化の問題であるとか、新規事業であります給食センターの建設と食育の推進等につきましては、これまでの経緯を踏まえながら関係者の皆さんと積極的な協議を進めてまいりたいと思います。 言葉は足りませんけれども、以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(金山満輝君) 田淵議員。 ◆8番(田淵秀喜君) ありがとうございました。 時間がなくなりましたが、非常に重要な案件が山積をして、これから本当に血眼になって取り組んでいかなきゃならない時期に差しかかっております。執行部におかれましても、まずは健康にしっかり留意をされまして、積極的にこの市政を前進する取り組みにしていただくことを切にお願いを申し上げまして、一般質問にかえさせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(金山満輝君) 以上で8番田淵秀喜議員の質問を終わります。 7番原田貴与子議員、質問席へ移動願います。            〔7番 原田貴与子君 質問席〕 ○議長(金山満輝君) 原田議員の質問時間は50分間です。 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 日本共産党の原田貴与子でございます。議長より許しを得ましたので、一問一答の一般質問を行います。 このたびは、大項目では3点お伺いをいたします。1つ目が原発問題、2つ目に国が示す介護保険の見直しについて伺います。そして、3つ目には学校教育にかかわる問題の3点を質問をさせていただきます。市民の皆さんの生の声を届け、市政に反映できるよう頑張っていきたいと思います。どうかご答弁のほう、よろしくお願いいたします。 それでは初めに、原発の問題について質問をさせていただきます。 新聞報道では、福島原発そして東日本大震災で亡くなった方は1,603人でございましたけれども、震災関連死が1,664人と上回る、こういう事態になっているということでございます。復興支援そして避難生活を送る被災者支援に、目に見える形で支援が進められるよう望むものでございます。 さて、震災から3年を経て、福島のこの第一原発の事故で複合災害から3年を迎えようとしている、このような中で避難生活を送られている方が本当に大変な生活になっているということで、この中でもこうした広域避難において、とりわけ被害が深刻だったのは高齢者や障がい者の方など災害時に援護が必要な人たちであったというようなことを学者の方が述べておられます。 昨年11月に中国電力が島根原子力発電所2号機新規制基準への適合性確認申請を提出するに当たり、島根県に事前了解願の申し入れがありました。安来市は、意見を付して県に了解しました。議会での反対は私一人でございました。 原発は、今さきに述べましたように、一たび重大事故を起こし放射能が外部に流出する事態になると、人類にはそれを制御する手段はありません。使用済み核燃料の処理方法も確定しておらず、技術的に未完成でございます。このような福島原発の事故処理が収束していない現状、安来市政に生かしていくこのようなことについての市長の政治姿勢について伺いたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 原田貴与子議員の質問にお答えいたします。 まず、福島第一原発というのは、ご承知のように避難の長期化、あるいは汚染水の問題など、なかなか収束には至っておりません。この事故以来、安来市は周辺自治体会議の設立、すなわち出雲市、雲南市、そして米子市、境港市、安来市でございますが、この周辺地自治体会議の設立、そして中国電力への立地自治体並みの安全協定の要求、そして昨年は経済産業大臣への申し入れなど、さまざまな対策に取り組んできたところでございます。 そして、昨年10月には、島根県に対し島根原発に関して重要な判断をする際には安来市、出雲市、雲南市にも意見聴取をする旨を明記した覚書を交わしたところでございます。 また、この3月20日には、いわゆる安来市の安対協──安来市原子力発電所環境安全対策協議会を予定をしておるところでございます。市民の安全・安心を守る立場から原子力防災を引き続き取り組んでまいりたいと、こういうふうに考えております。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 市長さんがちょうど病気療養中でございましたけれども、汚染水対策や避難計画などが盛り込まれていない、新規制基準が不十分であるというように考えておりますけれども、このような状態の中で安全審査申請に了解を得たということについての問題点については、新規制基準の課題、問題点をどのように考えておられるかを伺いたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) その新規制基準については、議員ご指摘のとおり汚染水、地震など新基準に盛り込まれていない項目がございます。これらにつきましても新たな知見がまとめられましたら、安全対策工事を島根県を通し中国電力に意見を申し述べていきたい、こういうふうに思っております。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 今のご答弁でございましたが、この事前了解願に対しましては、安来市はもっと慎重に審議し判断をすべきだったというふうに思っております。 さて、安来市原子力発電所環境安全対策協議会を設置されるに当たりまして、原子力発電に賛成、反対、両者含めた幅広い意見を反映させる配慮がされるかについて伺います。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 安来市の安対協、いわゆる安来市原子力発電所環境安全対策協議会でございますが、これらは各団体から推薦いただきまして、代表者を初め、また公募する委員の方にも出席いただきまして、幅広く意見を伺う場としております。これらの意見を参考にいたしまして安来市の意見を取りまとめていきたい、こういうふうに思っております。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 今、安全審査申請が出されて原子力規制委員会からの回答がありました場合、そして島根原子力発電所が再稼働に向けた、また事前了解願を出しました場合、そのときに安来市の安全対策協議会はどのような役割を果たすものでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 役割を果たすというよりも、再稼働についてはどういう決議を経て行うかということではないかと思っておりますが、原子力発電につきましては中長期的なエネルギー政策、また環境政策、あるいは安全性、そして経済への影響などを総合的に判断いたしまして、最終的に私が判断をするものであると言えます。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 昨年10月から、市民は安全な再生可能エネルギーへの転換を求めまして島根県エネルギー自立地域推進条例制定運動も行いました。そして今、県議会に条例制定のために、条例を上げているところでございまして、総務委員会では否決されているというような今の状況でございますけれども、安来市でも19%、18%の市民の声がこの署名にあらわれています。このような市民の声を受けとめ、原発再稼働には反対の声を上げるべきだと思います。そして、このような市民の声、これに対して市長さんの所見を伺いたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) ご案内のように、この原子力発電に対しては与・野党問わずいろいろな意見がございます。保守政党の中にもきちんといろいろな目標設定をしてきたとか、いろんな面があります。しかしながら、やはり資源のほとんどない我が国ならばのこの命運にかかっているわけでございまして、やはりエネルギー政策、そしてまた先ほど言われましたような環境政策、また安全性、そして経済への影響、これを慎重に総合的に判断していきたい、こういうふうに思っておるところでございます。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 私たちは、阪神・淡路大震災を震度3なり4なりで経験しました。そして、鳥取県西部地震を被災しました。そして、このたびの東日本大震災の福島第一原発の被災でございます。鳥取県西部地震では、私は身をもってこの地震の恐ろしさというものを感じました。今、福島の事故はとまっていません。その原因もまだ究明されておりませんし、教訓もはっきり出されておりません。 このような中で、次々と原発再稼働に向かっていくという結論を出していくことには非常に危惧を覚えておりますし、原発には反対、不安の声がたくさんあるのも事実でございます。この声を生かす、無視することなく、また生かしながら次のエネルギー政策に進んでいくべきだと私は考えます。 続きまして、2つ目の質問に移らせていただきます。 介護保険の制度の見直しについて質問をさせていただきます。 2000年に介護保険制度がスタートいたしまして、家庭介護から公的介護になり、家族負担の軽減と、何よりも家庭でできない部分あるいは補う部分での介護サービスを利用することにより、利用者の生活の質の向上につながっているのではないでしょうか。家ではお風呂に入れなかったけどデイサービスで入浴できて喜んでいる、家にこもりがちで夜中に起こされ、認知症のそういう家族を見ている、その家族も大変だったが介護サービスの利用で介護負担が軽減された、このような声をお聞きしております。介護保険制度は定着しつつある中でも、まだ課題、希望する施設に入れないとか、介護利用料などの負担が10万円を超え、年金では足らず働かないと払えないなど、サービスの充実や負担軽減が求められています。 このような中にありながら、政府は消費税増税と社会保障の一体改革の中に介護保険制度の見直しを盛り込んでいます。現在国で議論されている介護保険制度の改定の主な内容をどのように把握されているか伺います。 ○議長(金山満輝君) 仁田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(仁田隆敏君) 今回の改革でございますが、基本的には第6期介護保険事業計画に向けての必要な改正が行われるものでございまして、同時に団塊世代が75歳に到達する2025年を見据えた改革の第一歩というふうに認識をいたしております。主な改正の具体的な内容でございますが、大枠では5点あるというふうに思っております。 まず、サービスの提供体制という面では、要支援の1と2の既存型のサービスのうち、訪問介護と通所介護を地域支援事業に移行するというふうになっております。 また、特別養護老人ホームの新規入所者を、原則として要介護3以上に限定するとされております。 費用負担におきましては、高齢化の進展による保険料推移の上昇と消費税率の引き上げに伴う低所得対策を踏まえ、低所得者の1号保険料の軽減割合を拡大するというふうになっております。また、一定以上の所得のある利用者の自己負担の引き上げ、これを2割負担とすること、あわせて介護施設に入る低所得者に食費や入居費を補助する補足給付、この要件に預貯金などの資産を追加するということになっております。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) このような、今説明していただきました制度の見直しの中で、現在の負担よりもさらにふえる方、またサービスが後退する中身が話されました。私も重複するのを避けたいと思いますけれども、このような施設入所者の食費、居住費の補助の制限や利用料の引き上げなど、サービス削減、費用負担の強化を迫るものでございます。 それでは、具体的な内容について伺いたいと思います。 現行の介護保険事業所数、そして利用者数を伺います。そのうち要支援、今ご回答がありました介護サービスから外される要支援1、2の人数、そして施設入所ができなくなる要介護度1、2の人数と特別養護老人ホームの入所者数について伺います。 ○議長(金山満輝君) 仁田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(仁田隆敏君) 現在、市内には68の事業所がございます。1月末現在での数字ですけども利用者の方2,285人、そのうち要支援1と2の方が526人、要介護1と2の方は972人、特別養護老人ホームの入所者は499人というふうになっております。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 改めてこの数字をお聞きいたしまして、このような方々、今後どのようになっていく、この影響について市ではどのようにお考えでしょうか、事前情報によりまして。 ○議長(金山満輝君) 仁田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(仁田隆敏君) まだ具体的なところの検討は進めておりませんけども、大枠では制度の見直しによる影響ということでございますが、地域格差、それから事業負担の増加の問題にあわせまして、サービス提供の体制への懸念、あるいはサービスと質のマンパワーの確保などについてもその影響を心配しているところでございます。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 実施されるまでには時間があるわけですけれども、今のそのような影響について、安来市は今後どのような対応をしていくようなお考えでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 仁田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(仁田隆敏君) 今後、国から詳しいガイドラインなどの具体的なところが示されると思っております。それを受けまして、平成27年度からの介護保険事業につきましては来年度第6期の介護保険事業計画を策定するわけでございますので、その中できちっと検討していきたいというふうに思っております。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) それでは、第6期の介護保険計画の中に、このような対応についても考えられていくということですね。 ○議長(金山満輝君) 仁田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(仁田隆敏君) 特に要支援1と2の方の介護予防事業が市の事業に移るということでもございますので、きちんと検討していきたいというふうに思っております。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 現在、サロンやミニデイサービスなどに行っている方が加齢で、あるいは徐々に、また何かの事故のきっかけで要介護度状態になられることが考えられます。現在はこの要支援ということで、通所したり訪問介護を受けたりして日常生活を維持することができます。介護度の進行を緩やかにしています。重症にならないと介護保険で見てもらえないとなったら、それまで誰が要支援者を支えるのでしょうかというふうに、現場へおられるヘルパーさんは高齢者が置かれる状況に対して危惧を訴えておられます。今の現在の国の情報では、地域の事業に移すけれどもその財源は減らす、こういうような状況でございます。 さて、それでは次に民間のケアつき集合住宅に指定が必要ではないかという声があるようですけれども、これは他市で聞いたことなので、安来市ではどういう影響があるかということで伺いたいと思います。 市内にはケアつき集合住宅はどれだけあるか把握しておられるでしょうか。松江市では、ベッド数や嘱託医などの規定がなく、グループホームと似ているが監査などなく質の保障がない中で、事業所には、在宅介護扱いになっているので介護保険の給付も受けられ、最大では36万円というような高い給付が受けられるというふうに聞いております。その入所者の方で、胃瘻──栄養を直接胃に入れるものですけれども、胃瘻になっても見てもらえるかとか、経費が年々引き上げになっていってどこまで上がるか不安だなどという声を聞きます。株式会社参入が増加傾向にあると聞きましたけれども、介護保険の計画内でつくられているのか、チェック体制はどうかなど、ケアつき集合住宅についてどのような見解をお持ちか伺いたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 仁田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(仁田隆敏君) 安来市内の状況でございます。民間のケアつき住宅は、現在20戸を有する施設が市内に1カ所ございます。このケアつき住宅でございますけども、全国的に見れば都市部を中心に増加している施設でございますが、市内の施設におきましては、今現在満床になっていないというふうに聞いております。安来市におきましては、やはり持ち家率あるいは同居率が比較的高いことにあわせて、利用料の面がネックになっているんじゃないかというふうに思っております。それから、この民間のケアつき住宅ということにつきましては介護保険の対象になっていない施設ということでございます。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。
    ◆7番(原田貴与子君) 他市ではこの株式会社参入はもうけになるからということで参入があっているようですけれども、安来市ではまだそのような問題が出ていないようでございます。これについては介護保険の計画外ということなんで、今後も注視していく必要があると考えられます。 それでは、市民が高齢期を安心して過ごすために、今後介護保険で充実させたいことについて伺います。 その一つに介護予防事業がございます。私は、市が現在行っている介護予防事業は希望する人が受けられない状況だと訴えてきました。限界集落の現実の中、周りを見れば高齢者ばかりで先行き不安な声があるという声に対する施策を、対策を求めたところ、高齢者安心見守りネットワークづくりをするというご答弁をいただきました。これらの進捗状況について伺います。 ○議長(金山満輝君) 仁田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(仁田隆敏君) まず、介護予防の状況についてお話しさせていただきます。 主に要介護認定を受けておられない方を対象にした1次予防事業につきましては、運動機能向上支援事業への参加者の伸びと定着化が見られているところでございますが、介護予防を受ける状態になりやすい方にご利用いただく2次予防事業につきましては、利用者が少ない傾向にございまして、今年度から地域の方々が利用しやすいように地域に出かけて教室を開催する出張型の支援事業を行うなど、事業参加につながるような取り組みも始めております。 それから、高齢者安心ネットワーク事業の状況でございますが、今年度からはモデル地区といたしまして、比田地区を選定しております。安来市と地域包括支援センターなど、高齢者の相談機関とともに取り組みを行っております。具体的には東比田地区での高齢者世帯への訪問活動を初め、認知症サポーター養成講座の開催や関係機関との情報交換を行っております。住民同士の支え合いと交流センターを初めとした関係機関のネットワークにより、地域住民の見守りと支援が行われていくと思っております。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 私、補正予算のときにページ数を間違えまして、介護予防の事業が、予算が上がっているのは事業の進捗状況をお聞きしようと思いましたが、きちんとお聞きできなかったんですけれども。先ほどの答弁でありましたように、介護予防事業が行われておりますけれども、後でお話を聞きましたところ、伯太のほうに地域包括支援センターのサブセンターをつくったけれども、また体制が十分整わなくて昨年の予算は十分使い切れなかった、このようなお話も伺いました。昨年、宇波地区をモデル地区に、この介護予防の高齢者見守りネットワークが行われたわけですけれども、ことしは東比田地区でございます。介護予防の事業の予算の使える枠というのは、介護保険の中でパーセンテージが決められております。そのパーセンテージの枠を十分安来市は使っていない状況でございます。 ところが、現実は先ほどお話しいたしましたように、地域の状況は高齢者ばかりでこの集落の中では支え合うことができない、このような現実があるわけでございます。昨年が宇波、ことしは東比田、このような状況では高齢者社会を支えていくというようなことにはなれないのではないでしょうか。その辺について介護予防事業をもっと進めていくこと、そして高齢化の実態について部長さん、また市長さんの見解について伺いたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 突然のご指名で大変困惑しております。 この世界に類を見ない高齢社会を迎えます。フランスは112年で高齢化をしたところ、日本は24年で超スピードで高齢化社会に入っている、先進国でも本当に大変珍しいケースなんです。それに対して、この高齢社会をどうやって乗り切っていくかという、今本当に世界が日本に注目をしてるんです。特にこの高齢県であります島根県は、本当に先進モデルと言えるかどうかわかりませんが、先進地なんです。特に中山間地は人口減少、限界集落という現実がございます。まず、人口をふやすこと、そのことも大事なんですが、この方々に対してどういうふうな介護をやっていくかと。今先ほど、我々は一生懸命これに取り組んでおるところでございまして、実際に1次予防事業、これをちょっとご紹介いたしますと、ミニサロン事業78自治会、ミニデイサービス事業21地区、介護ボランティア育成講座が2回、生活管理短期宿泊事業7日、シルバー健康講座5グループとかふれあい講座延べ1,052人、たくさんのことをやってる。まだまだこれ今3分の1ぐらいなんですが、こういうふうに一生懸命我々もこの介護予防に取り組んでいるところでございまして、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 今地域で支えていく、また地域で支えられないところが近隣なり、その地区といいますか一つ大きい枠内で支えていくことが求められていると思います。 そのような中で、その支える人たちをつくっていくという意味では地域包括支援センター、この役割が今大きいと思いますけれども、この中心となっているセンターに対する人員配置、これについては充実が求められると思います。これを要望しておきたいと思います。 さて、消費税増税による家庭支出増で暮らしが大変になります。保険料未納者がふえることも考えられます。介護保険料利用料が払えない、介護難民をつくらない保険料、利用料の減免対策はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 仁田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(仁田隆敏君) 安来市の現在の保険料基準額でございますが、山陰12市で一番安い4,900円で設定しておりますし、保険料の段階も細分化いたしまして、低所得者の方に配慮した安来市独自の10段階といたしているところでございます。 今回の国の制度改正におきましては、高齢化の進展による保険料水準の上昇と消費税率の引き上げに伴う低所得者対策として、第1号保険料の軽減や見直しを行うこととなっております。こうした状況を踏まえながら、安来市の第6期介護保険事業計画の中できちんと検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 介護保険料の滞納者が例年200人程度おられると聞いております。このような方々は、本当に大変な状況になったときに介護が受けられない、このような悲惨な状況を生むわけでございます。このようなことに対してきちんと対策を考えていく、これが自治体の仕事ではないでしょうか。高齢者の尊厳保持、そして利用者本位という介護保険制度の理念に反して高齢者の生活が崩壊する、このような介護保険の制度の改悪、これを国に対して中止、そして地域の実情をきちんと伝えるべきではないかと思います。 介護保険制度につきましては、サービスを充実させるには保険料値上げか、または介護サービス切り下げかという、このような介護保険の根本的な矛盾があるわけでございます。このような矛盾を打開するには、介護保険の後期負担割合を、現在50%でございますけれども当面60%に引き上げる、このようなことを国に求めるべきだと考えております。このようなことを考えまして、そして今の見直しで課題が述べられました。このような見直し案に対して、安来市は国に対してどのような姿勢で臨まれるかお伺いをします。 ○議長(金山満輝君) 仁田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(仁田隆敏君) 国に対してどのような姿勢で臨むかということでございますが、そもそも介護保険制度自体が介護を社会的に支えるシステムとして創設されたものでございますから、認定者数の急増、それから総費用の増加による介護保険財政の逼迫を理由として、事業の効率化や医療負担の引き上げなどによりまして高齢者の方々が利用しにくい制度になるということはあってはならないと考えておりますので。しかし、その一方では持続可能な制度とすることは大切でもあります。 今後は、国の動きを注視しながら、県を初めとする関係機関とも連携し、必要がある事項については国に対して要望、提案などを行ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) ぜひとも市民の皆さんの実情を訴えて、働きかけをしていただきたいと思います。ただ、国が決めているこの制度そのものに対しましては、日本共産党は、社会保障ですけれども消費税増税に頼らず黒字の大企業などに応分の負担を求める、また東京縦貫道など不要不急の大型公共事業をやめて社会保障充実の費用に充てるべきだ、このように提案をしております。 それでは、3番目の質問に移りたいと思います。 私はこの表題にこだわっておりますけれども、子供たちの真の発達保障を目指す教育、教育政策について伺いたいと思います。 まず初めに、就学援助制度について伺います。 就学援助制度は、義務教育は無償とした憲法26条など関連法に基づいて、小・中学生のいる家庭に学用品や入学準備品、給食費、医療費などを補助する制度です。ひとり親家庭で収入も少なく生活が大変だ、うちは非課税だけど受けられるかな、このような声を聞きます。女性の賃金は男性の半分という、こういう厳しい状況もございます。児童扶養手当受給者は就学援助が受けられることになっています。児童扶養手当受給者への周知徹底、受給率向上についての進捗状況を伺います。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) 就学援助制度、周知徹底の方法ということでございます。 周知徹底、受給率向上についてのご質問ということでお答えさせていただきます。 現在、小・中学校とも新入学生の保護者に対して一日入学時のときに、在校生の保護者に対しては年に1回学校から周知を行っております。また、転入される方につきましても、その都度個別に丁寧に説明を行っております。また、市のホームページ等にも掲載しております。 今後とも、市報での周知を含め、あらゆる機会を捉えて周知の徹底を図っていきたいと考えております。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 先日、児童扶養手当受給者の申請に来られる方にもご紹介してあるかというふうに伺いましたが、紹介してあるというふうなお話を伺ったところでございます。新入学、一日入学時、転入のときにこのような用紙が配られるわけでございますが、1年間を通じて申請ができますので、ぜひとも該当される方はこの制度を利用され、安心して学業に励んでいただくようにしていただきたいものでございます。 このたび、安来市がクラブ活動費、生徒会費、PTA会費を就学援助の対象に加えられましたことにつきましては、安心して学業に励む環境整備の前進と受けとめます。この援助の内容について伺うものです。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) 議員ご指摘のとおり、新年度の予算の中にクラブ活動費、生徒会費、PTA会費への新たな助成を予算計上させていただいております。内容につきましては、それぞれ国の措置基準がありますけれども、それを上限に必要な額を交付する形にしております。 以上でございます。 それと、この制度の助成の拡充により、島根県で恐らくトップクラスの就学援助制度になったのではないかというふうに考えております。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) ご答弁があったように、この制度につきましては安来市はトップだと思います。そして、この制度ですけれども、昨年生活保護基準が引き下げられましたけれども、その影響を平成26年度受けるかどうか、このことについて伺っておきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) ご質問にお答えいたします。 国の生活保護費の措置基準の見直しは安来市の就学援助制度と連動しておりませんので、現行の基準で対応させていただくということとしております。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 皆さん安心していただきたいと思います。 さて、我が党の河津清前議員は粘り強く制度の充実を求めてきました。そして、この制度につきましては、体の一部とも言える眼鏡、コンタクトレンズを助成対象にするという要望をしてまいりました折に、検討するという答弁をいただいております。この検討結果についてはいかがでございますか。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) 先ほども申し上げましたように、新年度新たな就学助成の拡充を図ったところでございますので、今後とも眼鏡、コンタクトレンズの助成については調査研究、検討を目指していきたいというふうに考えております。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) ありがとうございました。 それでは、この生活弱者の方ほど消費税増税の影響で大変になると思います。この制度利用はまだまだ権利として認められていない、こういう状況におきましては、就学援助制度の決定通知や費用支給通知は子供さんに言づけるのではなく教育委員会から直接保護者に郵送する、このようなことも必要ではないかと考えますので、配慮のほうをよろしくお願いいたします。 それでは、学力テストについて伺います。 日本の子供たちは、国連子どもの権利委員会から過度に競争的な教育環境に置かれていることを指摘され、改善が求められていることを共通認識として、まず伺いたいと思っております。 島根県教育委員会は、全国学力テストの結果を受けて結果が思わしくなかったということで、小学校の4年生から6年生までを対象に学力調査教科テストをことし1月から2月にかけて行いました。これには、忙しい3学期に学校現場で分厚いテストをダウンロードいたしまして問題を印刷、セットし、採点も学校内で行ったため、現場ではなぜこの時期にこんな調査をしなくてはならないのか、課題は既につかめているという声があったそうでございます。 また、子供たちに確かな学力をつけたい、学校現場は多忙で忙しい状況にある、このような点では県の教育委員会も現場の教職員さんも一致しているということでございますけれども、今後国が全国一斉学力テストの結果を公表してもいいと言っていることから、全国各地で学力テストの正答率の順位をめぐっての対策が始まっています。学力テストではかれるのは一側面にすぎない、このようなことは県教育委員会も認めておられるわけでございます。学力テストについてどうお考えか、そして結果公開に対する教育長のお考えを伺うものでございます。 ○議長(金山満輝君) 勝部教育長。 ◎教育長(勝部慎哉君) 原田議員のご質問にお答えをいたします。 まず、国・県が実施いたしました学力調査の目的でございますけれども、これは義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、児童・生徒の学力や学習状況を把握、分析し、教育成果と課題を検証し、そしてさらにそれを改善するためのものでございます。 こうした取り組みを通じて、教育に関しての継続的な検証、改善サイクル、難しい言葉でありますがPDCAとよく言われるプラン・ドゥー・チェック・アクション、計画、実行、評価、改善、そのサイクルで教育指導の充実や、あるいは学習状況の改善に役立てるというものでございます。 安来市では小規模校が大変多く、平均点よりも児童・生徒個々の結果分析や取り組みを具体的に行っていくというのが重要だと考えております。平均点等が序列化されますとそのことのみがクローズアップされがちですが、学力調査本来の目的である学力の状況を客観的に把握、そして各校の強みや弱みを分析して授業改善に役立て、子供たちの学力向上へつなげていきたいというふうに考えております。 したがって、現段階では児童・生徒一人一人の学力の状況を把握し、具体的に伸ばしていくための手だてを講ずることが第一義で考えますので、学校別の結果公表については慎重に対応していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 原田議員。 ◆7番(原田貴与子君) 慎重に対応されるということは、結果公開はないというふうに受けとめさせていただきます。 お隣の松江市では、市独自のテストも行うような方向もあるようなお話も聞くような状況でございまして、テストのためのテストが次々と行われる、このようなことにならないようにしていただきたいと思います。特に安来市におきましては、小規模校も多い中で、テストの結果が悪かったらおまえのせいだと、このようなことが起きてこないとも限らない。こういうことのないように、ぜひともお願いします。 そして、学校司書の役割、このようなものをしっかり見詰め、待遇改善や勤務時間の延長をして学びの場を充実させるとか、35人学級、県の方針を受けて安来市もそれ以上に少人数学級を進めていくことこそ大事ではないでしょうか。 昨日の安倍首相が強引に進めようとしている教育再生で、市長を地方教育行政の執行機関にし、教育長をその補助機関に位置づけ、教育行政の責任者にするなどの動きが強められているというような、会派の代表の質問の方でございましたでしょうか、そのような中では、教育行政が市長の政治的思考に支配され、教育行政の独立性、中立性の確保ができなくなると私は考えているところでございます。そのようなことのないよう、教育委員会は教育の推進にとって頑張っていただきたいと思います。 学校給食の点では、私は、かねてより食育の話が会派代表質問で出されましたけれども、家庭には家庭の役割、学校には学校の役割がありまして、今や学校給食法の目的は食育が重要な柱となっております。そういう意味におきましては、給食センターの建設につきましては本当に練られていない、そして検討すべきことを検討していない状況であるということを指摘せざるを得ません。 質問をする予定でございましたけれども、ここに至らず大変ご迷惑をおかけいたします。 ただ、人口減少をするということが答弁で明らかになってきております。平成26年から32年で694人、32年から42年には858人が減少します。このような状況の中で給食センターは過大な施設となる、こういうことも考えられるわけでございますので、給食センターにおきましては、現行の自校方式の存続につきましては慎重に検討されることをお願いを申し上げまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(金山満輝君) 以上で7番原田貴与子議員の質問を終わります。 この際、しばらく休憩といたします。 再開は午後1時30分といたします。            午前11時42分 休憩            午後1時30分 再開 ○議長(金山満輝君) 再開いたします。 13番葉田茂美議員、質問席へ移動願います。            〔13番 葉田茂美君 質問席〕 ○議長(金山満輝君) 葉田議員の質問時間は50分間です。 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 葉田でございます。 けさほどから雪が降りまして、先ほども青い空と灰色の雲が交互に空のほうを散っておりました。名残の雪があって、本当に3月は三寒四温を繰り返しながらやってくると、そういう時期であろうかと思います。 また、きょう3月7日は消防記念日だということでございまして、3月1日からきょうまでが火災予防週間ということでございます。私の住む大塚も大塚消防団の人、吉田の消防団員の方が夜地区を巡回パトロールをしていただいておりまして、非常に感謝をしておるとこでございます。これから春先に向かいますと、火災がまたふえてくる時期でもあります。どじょっこテレビをごらんの皆様も火の扱いには十分に注意をしていただきたいと、そういうふうに思います。 それでは、質問に入らせていただきます。 平成26年度の安来市当初予算から本議会で審議されるに当たり、私は市庁舎建設計画、また市民会館、給食センターの建設を進める手法に少し理解できない多くの疑問点があり、また市民の方から、計画される主要事業について情報も少ない、余りにも説明もないとの声を多数聞きました。市民の関心のある重要な点に絞って一般質問させていただきます。 市庁舎建設、切川開発事業の方向性は決まっておりますけども、午前中田淵議員もおっしゃっておりました、議員としてチェック機能は果たさなければならないと思います。 さて、来年度当初予算の市庁舎建設、市民会館、給食センター建設計画の予算案を拝見いたしましたが、私はかなりな問題があると言わざるを得ません。確定した計画もないまま、また県道の具体的な設計図の作成や地元住民の方々の現場での立ち合いなどは終わっているのでしょうか。全てが見込みで進めているように思えてならないわけであります。私は、何も確定的なものがないのに見込みだけでの予算計上などできないと思います。いかがでしょうか。 課題の市庁舎建設計画がいい例であると思います。当初の計画から二転三転し、結局は突然の市民会館の早期移転ということまで出てまいりました。新しい施設ができ上がる前に既存の建物を取り壊すなど、余りにも場当たり的以外何物でもないと申し上げたいと思います。市民の皆さんが、市民会館すなわち文化ホールの空白期間を承知されたとお思いでしょうか。私はそうは思いません。計画の決意をした事業は往々にして税金の無駄遣いになりかねないと考えます。 それでは、庁舎建設事業について質問をいたします。 現市民会館の移転建てかえ、さらに商工会議所からの用地提供により敷地の変更が出てきました。これらのことは事前に調査をすれば十分確認できたのではないでしょうか。現市民会館については、近藤市長が現在地で庁舎の建てかえを表明された時点で、当然建設に支障が出てくることは明らかでありました。それを改修と言われ続けた執行部に対し、全体の計画、構成ができていなかったと言わざるを得ません。私はここでも税金の無駄遣いがあったことを指摘させていただきます。総合的な計画はいつ誰がどのように決定されたのでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 木村政策企画部次長。 ◎政策企画部次長(木村慎治君) お答えさせていただきます。 昨年来、新たに市民会館が切川地区に移転新築することになり、前提となる部分にいろいろ変更が生じてまいりましたので、従来からございました建設計画案を見直すことになったところでございます。今日まで市議会におかれましては、市庁舎等建設事業調査特別委員会、あるいは全員協議会、議員懇談会などを通じご説明をし、基本計画の骨組み部分につきましてはおおむねご理解をいただいたものと考えておるところでございます。 市では、今までに整理が終わりました事項につきまして新安来庁舎建設基本計画(概要版案)をまとめておりまして、現在新安来庁舎基本設計業務設計者の公募に合わせ、市のホームページのほうで公開をしているとこでございます。 その中で、現市民会館の跡地につきましては、新安来庁舎の周辺整備と位置づけ、新安来庁舎の基本設計にあわせ、一体的な活用を視野に入れ整備を図っていくこととしておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) せっかくお答えをいただきましたけど、今の答弁ではまだまだ全体の構想ができてないのではないでしょうか。市民会館跡地を周辺整備と位置づけ、整備計画ということですが、計画はできていないと同じことではないかと私は思います。跡地の有効的な活用などを考えていないということで、当面は工事用に使うということで、将来的な計画などはこれからではいけないということで、私はこんなことではだめではないかというふうに思います。 次に、商工会議所さんから用地の提供ということでありますが、きょう現在どのような話し合いが商工会議所さんと行われているのか質問いたします。市内の商工関係の方も、市がどのような考え方なのか注目をされているのでよろしくお願いをいたします。 ○議長(金山満輝君) 新田副市長。 ◎副市長(新田典利君) 商工会議所さんとの関係でございますけれども、昨年の10月には中心市街地の活性化に自分たちも協力しようと、連携していこうということで、市の計画に全面的に協力いただけるというお話を伺いまして、確認を昨年10月にさせていただいて、商工会議所さんとこれから話をさせていただく状況が整い始めたところでございまして、商工会議所の中に会館の検討委員会が1月に設置されまして、その際に私どものほうがお邪魔をして、この周辺のイメージでありますとか市の庁舎整備に関する考え方をご説明をさせていただきました。その後、市のスケジュールに合わせて、商工会議所としても全面的にご協力いただけるという話もまたいただいておるところでございまして、今後具体的な協議に入っていきたいというふうに思っております。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 今後、具体的な協議ということで、きょう現在まだ具体的なことが話し合いができてないということで理解してよろしゅうございますか。 ○議長(金山満輝君) 新田副市長。 ◎副市長(新田典利君) 具体的という内容がどういうことかということだと思いますけれども、まずは市のほうのスケジュールを、ある程度の見通しが立った段階で段取りをはっきりさせて、その一方で商工会議所さんも建設の委員会をつくっておるようですので、そちらのほうのご議論もあろうかと思います。今月2回目を恐らく開催されるということだと思いますが、その話も伺いながら、行政としての対応としてどういうことがあるのかということをまた説明をさせていただきながら、具体的に事を進めていきたいというふうに思っています。よろしくお願いします。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) これらが突然出てきたということでしょうけども、本来ですともう一つそこら辺もきちっと詰めておかなければならないと私は思います。そうしないと、前段にも申し上げましたようにここの周辺地域ということにも影響が出てくると思いますので、全てが後手後手というような気がしてならないわけでございます。 今回の予算は実施設計ということですが、基本設計はできているのでしょうか。通常は基本の設計ができて、その次に基本的な設計を行われ、それに基づいて実施設計なり、また用地関連費等の予算計上がなされるのが通常ではないかと思います。突然の実施設計の予算計上は無理があるのではないかと思いますが、いかがですか。 ○議長(金山満輝君) 木村政策企画部次長。 ◎政策企画部次長(木村慎治君) まず、基本設計についてでございますが、先ほどの答弁と重複するとこがございますが、現在設計業者選定のための手続を行っているとこでございます。基本的には新たな市民会館の設計業者の決定の際と同じ公募型のプロポーザル方式で選定することといたしております。実は、本日のところで代表企業枠の参加表明の締め切りということになっておりまして、まだ締まっておりませんのではっきりとしたことは申し上げませんが、相当数、既にお申し込みをいただいております。 予定でいきますと、その後5月中に代表企業枠の業者決定となり、その後市内企業との設計共同企業体を形成されることになっておりますので、この企業体の契約を行って基本設計を実施する予定でございます。おおむね26年度中途では完了する見込みでございます。その後は、実施設計につきましても今まで全体スケジュールの中でご説明をしてまいっておりますので、予定どおり平成26年度の当初予算のほうで予算化をお願いしたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) それではもう一つ、橋も完成しております川尻3号線はどうするのか説明してほしいと思います。 ○議長(金山満輝君) 木村政策企画部次長。 ◎政策企画部次長(木村慎治君) 市道の川尻3号線につきましても、先ほど申し上げました現市民会館跡地と同様に、新安来庁舎の周辺整備の中で検討を進めさせていただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 当初の計画では川尻3号線ということで、橋をつけて木戸川を越えて明治町の道路にということでございましたが、その計画も今の答弁を聞きますと、何となくあやふやなような気がしてなりませんし、そもそもあの橋というのは市民会館がこっちのほうにできて、この市街地の方が便宜上あそこに橋をつくり、橋を渡って市民会館に行くといった計画であったように聞いておりますけども、今度その市民会館がなくなりますと、本当にあの橋、ああして立派な橋ができたわけでございますけども、川尻3号線そのものが結局は何であったのかというような気がしますが、そこら辺についてはどのようにお考え、再度お願いしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 新田副市長。 ◎副市長(新田典利君) 川尻3号線のことでありますが、現実的に車が県道へ向かって動く計画がそもそもございますし、現在もそういう生活道路としても活用しておられます。ましてや、庁舎が建って市民会館はなくなりますが、中心市街地ということで市民の皆さんも含めて利用される空間を考えていくということもございますので、いわゆる道路の形態として安全性などは配慮しないといけないと思いますが、そういったことを配慮しながら今の状態を維持をしていくということになろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) それでは、市民会館の解体の予算が計上されております。予定より早くなったわけでございます。代替え、先ほど申し上げましたように代替えの施設もまだできておりません。なぜ突然市民会館解体なのでしょうか。市民の皆さんに説明をしていただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 木村政策企画部次長。 ◎政策企画部次長(木村慎治君) 現市民会館の解体につきましては、新安来庁舎建設の際に現在地の建てかえということでいろんな制約もございまして、市民の皆さんの安全確保、また工事の作業エリアとするためにも場所の確保が必要になってまいりますので、来年度末までに解体に着手することになった、そういう計画でございます。 これまで市民会館を利用されておりました方々には、可能な限りご迷惑がかからないよう、市内の公共施設を中心に情報提供や説明に努めてまいりたいというふうに考えております。 なお、閉館につきましての広報でございますが、混乱を未然に防ぐためにも、今後速やかにさまざまなメディアを活用し周知を徹底していく考えでございます。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 答弁はそういうふうになろうかと思いますけども、私はなぜ、解体という理由が説明等になってないような気がしておるところでございます。 市庁舎が完成した後、交流センターのことでございます、中央交流センターの活用はどのように考えられているのでしょうか。市民の皆さんからは、安来の町なかに文化施設として、例えばギャラリー的な施設を望むとの声も多数寄せられておりますが、どのようにお考えでしょうか。切川地区が文化ゾーンとして整備されるとき、中央交流センターは文化施設としての位置づけはどのようになっているのでしょうか。 あの施設は、当初は図書館を併用した中央公民館等ということで相当の年数もたっており、その役割も終わったというような施設であろうかと思いますが、どのようにお考えかお答えお願いします。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) お答えします。 中央交流センターの1階は、現在市の4つの課が使用しております。新たな安来庁舎へ移転した後の活用につきましては、これからの議論になろうかと思います。よろしくお願いします。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 先ほど、ここでもまたこれからの議論という言葉が出たわけでございます。私はこれが一番、今の事業の進捗状況に問題があると。きちっとした計画ができていないのにこの中央交流センターの、また市民会館の跡地にしても、それから市長さんのことに、建設についてもきちっとした計画ができていないのに予算だけ計上されるということが、非常に私はやり方として正しいのかどうかわかりませんけども不満に思うところでございます。早急に市民の声を聞き、いろいろな形で聞かれたらいかがでしょうか。よろしくお願いします。 近藤市長さんにお尋ねをいたしますが、市長は今でもこの分庁舎方式が将来の安来にとりまして正しい選択だというふうに現在でも考えておられるのか、お答えをお願いしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) それを前提に、今皆様方にいろいろな計画を進めていることを了解いただきながら実際に進めているところでございます。 この分庁方式につきましては、私は市長になって6年目ですけども、この間何十回ではなくて何百回、一つの議会の中で一般質問とかそれだけでも十五、六、委員会とか特別委員会などもですんで、ですから恐らく20回ぐらい、一つの議会。そうすると、それが4議会ありますと1年で80回ぐらいこの議論をして、四、五年では何百回になると思いますが、改めてご説明をさせていただきたいと思います。 総務省が平成の大合併を打ち切りました。これは毎日等で、毎日新聞ですが、その理由の一つに周辺地域の衰退など、合併の弊害が各地で見られるようになったからとしております。分庁方式は複数の部門にまたがる業務調整が非効率であるなどの欠点もありますが、市民の利点も多くあります。 まず、各地域の地理的条件が、産業構造、文化、伝統が異なる多様性に富んだ豊かなまちづくりができると。それぞれの地域が自治意識、存在感を持ち、それをつなげた全体として活気あるまちづくりができると。既存施設の利用ができ、本庁舎の規模が小さくてよく建設費用が安い、地域防災拠点として機能が発揮できる、また中山間地からの人口の流出の歯どめにもできる、こういう事例に多くの利点がございます。私もそれと同じ地元でございますが、安来だけの一極集中、これは避けなければなりません。 先ほども言いましたように、一見非効率に見えますが、やはり周辺地域の疲弊とかいろいろなことを考えますと、総合的に考えますと、全体的な発展が分庁方式によって図られる、こういうふうに思って分庁方式をずっと使っているところでございます。そして、今もそれに沿って事業を進めさせていただいているところでございます。よろしくお願いします。 そしてもう一つ、これも2度にわたる市長選挙によりまして、これも大きな支援者に訴えて当選を2度させていただいておりますので、ご理解をいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 市長の答弁は、私は想定をいたしておりました。 多分そのようなお答えになろうかというふうに思っておりますが、私は全く反対でございます。何十遍も議論をしたというふうにおっしゃいますけれども、それぐらい大事な問題であるからこうして市長の考え方だとか、それからほかの議員さんからもいろんな、分庁方式ということで疑問とかそういったもので意見なり質問が出てくるというふうに思うところであります。 私は反対するということは、今市長は町の疲弊とかいろいろ理由をおっしゃいましたけども、今後将来的に少子・高齢化が進む中、またこの間の財政の説明の中にもありました厳しい財政状況が、安来市にもこの大型事業の反動といいますか、そういうもので厳しい財政状況が待ち受けておるわけでございます。そうした中、今後分庁方式というものが本当によいのかということを私は考えて反対をしております。市長さんのおっしゃるような町の疲弊とかいろいろ云々おっしゃいましたけど、それはもっと他の方法で考えれば幾らでも私は回避できる問題だというふうに思っておるところであります。 例えば広瀬の町、今回また月山周辺整備ということで予算をつけられました。それも大事な予算ではございます。私は、市長のおっしゃる町が閉塞ということを、もっとあの広瀬の町並みにいろんなことを考えて、観光客の方が、いろんな文化財産があそこにもあります。当然広瀬ばかりでなく安来にもあります。もっと基本的、根本から考えられれば、庁舎があそこにあってそれで町が疲弊していくなどということではないわけですから。もっと根本からまちづくりを考えられたらいかがでしょうか。 あの広瀬の城下町の雰囲気を残す町並み、点々とした核となるお寺とかあるいは酒屋さんとか、いろんなものが都会の人にはたまらない魅力のある町なんですから。それをもっと有効的に、職員の方々と一緒に知恵を出しておやりになることが私はまちづくりではないかというふうに思います。今のような市長がおっしゃったような理由ということをやってますと、議論がいつまでも並行で、また何十回も議論をしたということに言われるといけませんけど、まちづくりというのは私はそういうふうな観点で、もっと広瀬のまちづくりを根本から考えられたら果たしていかがでしょうかということを進言しておきたいというふうに思います。 次に、給食センターについてお伺いいたします。 現在、このことにつきましては午前中の田淵議員の質問と同じ部分が、重複をいたしますが、私も質問を準備をした都合上、お答えをしていただくもんじゃありませんが、現在どのような給食センター、進行状況でしょうか。 今まで4回の建設検討委員会が開催されていますが、その中ではどのような意見、また審議されたのかを、あわせてお話をお願いしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) 葉田議員のご質問にお答えいたします。 給食センターについては、今年度に入り給食センター建設検討委員会を5回にわたり開催し、議論を重ねていただき、安心・安全な給食を安定的に提供すること、食育を推進することの2つを大きな柱とする提言をいただいたところです。現在その意見等も踏まえ、基本設計を進めているところでございます。 また、切川地区一帯で整備しているところから、市民会館担当者を初め関係機関との協議を随時行っている状況でございます。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) それでは、また重複しますが、給食の配食数など基本的にはどのようにお考えなのか、お答えをお願いします。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) お答えいたします。 まず、平成28年度の供用開始時には、かねてからご要望のありました中学校の未実施校と安来幼稚園を対象として、少なくとも1,300食でスタートさせていただきます。その後、老朽化した給食施設の小・中学校を対象として小・中学校の完全給食、親子給食を実施している幼稚園も含めますけれども、を実施することを考えておりまして、最大3,300食程度の給食が提供できる施設を検討しているところでございます。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) ありがとうございます。 それでは、先ほどお伺いしたように、給食センターが完成をいたしますと、市内小学校の自校方式の2つの施設といいますか方式となるわけでありますが、午前中にも議論がありました食育、そして今問題となっております子供たちの食物アレルギー問題とか、万が一の事故などの不測事態への対応をどのようにお考えなのかお伺いしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) お答えいたします。 さきに申し上げました5回の検討委員会の中で特に強い要望がありましたのは、食育を推進すること、地産地消を推進すること、その次にアレルギーの児童・生徒が安心して食することのできる給食を提供することなどでございます。給食センターを市の食育を推進していくための拠点施設の一つとして、市民や児童・生徒の見学スペース、多目的な研修室等も現在検討しているところでございます。 議員ご指摘のアレルギー対応につきましては、ハード整備としてアレルギー対応をする除去食、代替食をつくる専用の部屋をつくることとしております。また、ソフト面として食品等も工夫を凝らして、一般の給食とまじることがないような運用周りの工夫も、今後検討していきたいというふうに思っております。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 今この給食センターが計画をされたわけでございますけども、保護者の皆さんへの確認といいますか周知といいますか、どのようにお考えなのかお答えをお願いします。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) 保護者の皆様方への情報提供ということでございます。 今後、施設の概要、給食費あるいは献立の内容等が決まりましたら、いろいろな機会を通じて保護者の皆さんに情報提供をしていきたいと考えております。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) その点ひとつ、くどく申し上げますが、保護者の皆さん方には丁寧な説明をお願いしたいというふうに思います。 それでは、このたび教育長がかわられました。勝部教育長、新しい教育長としてこの学校給食についてどのようなご意見をお持ちでしょうか。ご所見をお願いしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 勝部教育長。 ◎教育長(勝部慎哉君) 失礼をいたします。 葉田議員のご質問にお答えをいたします。 これまで学校給食法はたびたび改定がなされてまいりましたが、平成21年の改正、施行につきましては、新しい学校教育法が食育に視点を置き、知・徳・体の基礎となるものが食育であるというふうに位置づけております。これは、崩壊しつつある日本の食生活や食文化へ回帰を求めているというふうに私は理解をしております。それは、単に児童・生徒へ安全で安心な食を提供するということにとどまらず、児童・生徒の給食を通して家庭への啓発も意図しているというふうに考えております。学校給食という教材を通じて安来市の食育をさらに推進していくためには、児童・生徒の最も身近におります教職員もそういったものに必要な力をつけていく必要があろうかと考えております。 そうした意義から給食センターが建設をされまして、先ほども次長も申しましたけども、食育推進の拠点施設の一つとして、児童・生徒、教職員はもとより、市民全体の食育等の推進につなげていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) ありがとうございます。 一世代を担う子供たちの健康と丈夫な体を維持していくために、この給食センターという施設が大きな役割を果たすということであったと私は思っておりますので、今後も十分な検討を重ねていただきながら、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、(仮称)市民会館の建設について質問をいたします。 現在までの建設に関する取り組みの進捗状況をお願いします。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) お答えします。 取り組みの状況ですが、昨年6月に市民会館(仮称)基本構想の取りまとめを行い、その後7月には建設検討委員会を立ち上げ、以降5回の検討委員会で活発な論議を行っていただきました。また、その間3回の市民ワークショップも開催し、市民の皆様から直接ご意見も伺ったところです。基本構想の策定後、7月からは基本計画の策定に入り、昨年のところで基本計画の策定も終えたところでございます。また、6月からは基本設計者の選定にも着手し、プロポーザルを公開で行う中、10月末には設計者の選定を行い、11月に設計共同体と契約を行いました。現在基本設計を行っております。基本設計を行う中、これは設計者主催ではございますけども、基本設計について3回のワークショップが開催されております。基本設計につきましては、年度末に向けて終える予定としております。よろしくお願いします。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。
    ◆13番(葉田茂美君) 今まで5回の建設検討委員会、そして市の主催する市民ワークショップが3回開催されたとご答弁をいただきましたが、どのような話し合いが行われ、意見や提言が出されているのかお尋ねをいたしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) お答えします。 市民ワークショップとしまして、第1回目は市民会館の使命、事業イメージを考えよう、2回目は市民会館の施設機能を考えよう、第3回目は市民会館で行われる活動や運営イメージを考えようといったテーマで開催しております。そして、そのワークショップの中では、こんなことに使いたい、こんなことをやってほしい、舞台設備を充実してほしい、ホールを含めた施設の機能、今後の運営方法などについてさまざまなご意見をいただきました。詳しい内容につきましては、ホームページ、瓦版といった内容で全てのご意見を掲載しておりますので、そちらのほうをごらんいただければよろしいかと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 今、提言とか意見が出されましたが、大変貴重なものだと思っておりますが、その意見はどのように反映されるのかをお願いします。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) お答えします。 市民ワークショップの位置づけは、意見を取りまとめるということではなく、自由な意見を出し合っていただくということを基本的に行ってきました。したがって、意見を取りまとめるということは行っておりません。 ワークショップでの意見につきましては、建設検討委員会のほうに報告しまして、市への提言書作成に当たって貴重な意見となっております。また、基本計画の策定に当たっても、できるだけ反映させることを念頭に策定しているところです。よろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) それでは、収容人員などの規模はどのように考えられているのかお答えください。 例えば800人規模とか1,000人規模とを比較した場合、億単位で予算も違ってくると思いますが、いかがでしょうか。 また、その規模はいつごろ確定されるでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 市民会館の規模についてでございます。 大ホールに関しましては、建設検討委員会や市民ワークショップなどを開催する中で、市民中心の利用状況から800席程度が妥当ではないかとの声をいただく一方、大規模な各種会議やイベント会場の観点からは、やはり1,000席程度は必要ではないかというご意見もいただくなど、さまざまな考えがあると認識をしておるところでございます。 他市の類似施設の定員の状況。例えば、出雲市民会館1,210、島根県民会館が1,600、米子2,004、これは安来市より人口規模が大きいところでございますが、安来市よりちょっと小さい大田市民会館でも1,087、境港市民会館でも1,108というふうに、いずれも1,000人以上でございます。また、NHKの各イベントの招致。これは、いろいろなNHK歌謡コンサートとか民謡ふるさとの歌とか、あるいは子供向け番組など、これの条件として1,000以下では来てくれません。そしてまた、各団体の中国大会など、例えばことしの10月に商工会議所の青年部中国ブロックが大会を開きます。これは1,300でございます。 こういうふうに、聞いたところによりますと、看護師さん等の中国大会はやはり1,000人規模ということを聞いておるところでございます。最低1,000人の収容が前提となるかと思っておるところでございます。 市民会館は、安来の将来、安来市にとってまちづくりの拠点施設として、また中海圏域の中で求心力を発揮できるような施設としていきたいと考えておるところでございます。現在基本設計の作業を進めているところでございますが、メーンとなります大ホールは1階700人程度、これに2階席300人程度、全体で1,000人規模の収容を想定し、建設したいと考えているところでございます。 客席につきましては、企画内容や対象とする観客動員の状況などに応じて柔軟に対応できる可動式の客席確保の方式も採用するなど工夫を行いながら、市民の皆さんはもちろん、市内外から利用をいただく方に対し、一人でも快適に満足をして時間を過ごしていただけるように、できる限りの人員に応じた客席を確保したいと考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 時間がありませんので、運営方法をお尋ねしようと思いましたが、田淵議員の質問もありましたので割愛させていただきます。 次に、来年度以降の職員体制についてどのようにお考えなのかお尋ねいたします。 現在、市民会館建設は地域振興課が担当と思いますが、主に何人の職員の方がこの事業に担当されておられますでしょうか。ちなみに市庁舎建設、給食センター建設には何人の職員の方が担当されているのか、お尋ねいたします。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) お答えします。 地域振興のほうですけども、2名の職員が担当しております。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 市民会館じゃなくて、市庁舎のほうはわかりませんか。給食センター。 ○議長(金山満輝君) 木村政策企画部次長。 ◎政策企画部次長(木村慎治君) 市庁舎につきましては、私のほうから答弁させていただきます。 庁舎建設推進室の人員でございますが3名、室長以下3名でございます。私はほかの業務も兼ねておりますので、0.5人役といたしますと3.5人ということにしておきます。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) 給食センターについては、私のほうからお答えいたします。 今2人の職員が担当しております。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 庁舎事業は総括30億円の予算で3.5といいますか、4人の方が、給食センター建設事業は10億円の予算で教育委員会が担当し、一番大きな予算の10億円の事業が2人ということでございますが、市長は市民の皆さんに親しまれる市民会館の実現に向けて進めると言われております。そのためにも、増員を含めた見直しを早急に検討されるよう要望をしておきます。 時間がありません。質問ができない項目がありました。 以上、質問をいたしましたが、意見として申し上げておきたいと思います。 安来市は大型事業を次々と進めていますが、余りにも物事を急ぎ過ぎているのではないかと危惧をしております。物事を進めるときに、その情報を住民にしっかり伝えるということはとても大切なことだと私は考えます。これは、行政として当たり前といえば当たり前のことです。 ○議長(金山満輝君) 時間が過ぎておりますので、簡潔にお願いいたします。 ◆13番(葉田茂美君) しかし、近藤市長は住民の皆さんに対して余りにも情報を隠そう隠そうとしているように感じられて仕方がありません。これは今に始まったことではありません。例えば、これだけの大型事業が行われる中で、皆さんが一番心配しているのは将来の財政がどうなるかということです。就任当初、財政推計が……。 ○議長(金山満輝君) 葉田議員、時間です。 ◆13番(葉田茂美君) それでは、時間が参ったようでございますので、これで私の質問を終わります。 ○議長(金山満輝君) 以上で13番葉田茂美議員の質問を終わります。 12番永田巳好議員、質問席へ移動願います。            〔12番 永田巳好君 質問席〕 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員の質問時間は50分間です。 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 12番永田巳好です。 市長さん、なかなか失礼な質問をいたしますけど、どうかよろしくお願いいたします。 最初でございますけども、私は市長の政治姿勢、それから平成26年度予算の庁舎、市民会館建設について、それから中期財政見通しについてと、行政改革の成果と行政改革の今後についてということを質問いたしたいと思います。よろしくお願いします。 最初に、これまで市長の政治姿勢についてお伺いします。 市長は合併の法定協議により、今村、切川地区に計画された、あと地権者との用地代金を支払うまでとなっていました総合庁舎予定地とコンパクトシティーで分散した市街地をつくってはいけないということで、将来に向けて小さなまちづくりとして、庁舎は現在地に建てかえなどを訴えられて当選されました。2回目の市長選挙にも表示されましたが、市長の当選後、今まで今村、切川地区庁舎建設予定地は市長の凍結により、地権者からのたび重なる用地管理補償に対しても、支払い要求を拒否されていました。 今は庁舎予定地に市民会館移転、給食センター新築建設を計画して進められて現在に至っています。計画し進められて現在になっていますけど、本当にこの4年間余り、庁舎建設で始まり現在地の位置など二転三転し、その間議会はもとより地権者、職員の皆様には無駄な時間を切らし、随分お金も無駄にされましたが、今どのようなお気持ちなのか、お伺いいたしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 私の考えは二転三転しておりません。一貫して1期目の市長選挙、2期目の市長選挙も堂々と現在地での建設を主張して当選させていただいたところでございます。いささかの心の揺るぎもありません。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) それじゃ、次に質問します。 もし前回の市長選挙の前に、今村、切川地区に市民会館、給食センターの建設の政策を出されていたなら、今まで市長が市民に対して唱えておられたコンパクトシティー構想に、市民会館と安くできる市庁舎を一体に考え、新しいまちづくりの中核となると共鳴されていた多くの市民の皆さんは、果たして近藤市長の当選に寄与されていたのか疑問であります。 今、議会は市長が提案されている今村、切川地区に市民会館、給食センター建設事業に取り組んでいますが、前回の市長選挙の結果も考えた上、市民の皆さんに十分に理解を得ているとお考えなのか、お伺いいたしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) これは、私は大方の市民の皆様方に理解を得ている、こういうふうに思っているところでございます。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 最初の私の質問のとき、市長は一貫して、私は市民に対して訴えたということをおっしゃいました。しかし市長さん、今まで今村地区、切川地区には給食センターあるいは市民会館をということは、市長さんは訴えておられませんので、それはちょっと違うんじゃないですか。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 私は、庁舎を現在地に分庁方式で建てると言って当選させていただいたところであります。 ◆12番(永田巳好君) なるほど、庁舎を現在地に建てるということはおっしゃっていますけど、市長さんはそれが民意ということで進めてこられましたけど、今村、切川には違った方向、コンパクトシティーでということで進めておられます。あなた、そこはまた今の都市計画マスタープラン、今市長さんの手で策定しておられますね。これは、今後の安来市の将来どういうようなまちづくりということの表明ですね。市長さんの青写真です、安来に対する。だけど、そこでは市長さんが違っていたということは、そこはお認めになってもよろしいじゃないかと思いますけど。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) それは全然、いいですか。 そういう初志をきちんと貫いて、ここ現在地で庁舎を分庁方式で建てて、そしてその後に切川地区での開発とかいろいろな案が出てきましたから、これは議会の皆様方に相談をして現在に至っているわけでございます。何ら私の考えは揺らぐところではございません。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) とにかく、市長が民意というものを大事にされて、だけどそこには違った方向で、それは政治的ないろんな要素があって、今村、切川のほうに市民会館、それから給食センターをされたということは、それはいろんな条件によってされたということで進められていたんじゃないかと私は思いますけど。ただし、進めるということは、市長さん、市長さんに対して一生懸命協力した方々に、またそれに反することに対して、前回の市長選もそんなに市長さんと候補者が活躍をしたとか、そんなに違いは伝わらなかったんですよ。だから、それも十分に、その反対の方々のためにも、きちんと説明責任をされるべきじゃないかということを私は言いたいんです、よろしいですか。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 私がこの間選挙で任させていただいたときに、下がったかもしれません。その前は大差でしたけども。それは私の4年間のずっとありようを市民の皆様が判断していただいて、そういう結果になった、こういうふうに思っておるところでございます。そのことをきちんとわきまえておるところでございます。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) きちんとわきまえてくださいませ。 それでは市長さん、先ほど来の皆さんの話でありますけど、分庁方式。 これ何回言っても同じことですけど、分庁方式で効率の悪い組織機構で、これからの市民福祉サービス、今後の人口減少、少子・高齢化に進展する中、どのように持続可能な財政運営をお考えなのか、お伺いします。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 先ほども言いましたように、分庁方式はデメリットもあります。しかし、長所もたくさんございます。まず、周辺の疲弊です。またそして、その伝統文化、多様な豊かなまちづくりができる、そして自治意識、存在感を全体として活気あるまちづくりができるというのは云々、先ほど申し上げましたが。 ちなみに、一つ申し上げたいのは、私前市長のときの事業費の比較表を持ってきました。それで、切川地区には総床面積が1万1,910です。それでは、まずは伯太庁舎を残します。広瀬保健センター等も寄せて全部で、そのときのが1万4,891平方メートルです。ちょっと聞いてください。それで、安来の今現在が1万3,000ぐらいなんです。床面積でもその当時の切川に移転して、いかにも合理的な、効率的と言われてますが、ここではきちっとランニングコスト、光熱費というので、切川地区で出たほうが1.12倍あるんですということなんです。そういうことなんです。ですから、必ずしも切川にその当時、今の私が想定しておる1.8倍などもかけて、それで果たして経済効率が上がるか。 そしてもう一つ、総合庁舎にしたら、仮に伯太の教育委員会、あるいはその中で教育総務課、あるいは学校教育、あるいは文化課、その文化課が安来に一つに集合するとどれかが省けるという問題じゃないんですよ。必ずその部署全部来るんです。 だから、一概に総合庁舎にすると、一見かなりの経費節減になるような、そういうちょっとマジック的なことは、単なる甘言だけではだめなんです。実際になかなかできないということを申し上げておきます。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) とにかく私が言いたいのは、財政運営を今後どのようにされますかということでした。 それで、またこれは答えていただきたいと思いますけど、ただ最近の新聞なんかであります。支所の縮小、職員減が進むということで、平成の大合併、合計11市はそういう考えに進んでいるということは間違いないですよ、市長さん。だから、市長さんが努力をしても、そういうことを先ほどるるおっしゃいましたけど、財政的に本当に大丈夫なのかということが問われているわけでございます。よろしく。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 地方財政は決して今楽ではありません。これ、全国です。しかし、これは代表質問のあたりにもお答えをいたしました。安来市はかなり財政健全化を成功した、こういうふうに思っております。平成17年から6年ほどで借金を123億円減債したと、少なくしとりますし、公債費率もその当時は25.1%です、15%台に今安定化をしております。これは人間で言いますと血圧ですね、きちんと安定をしておるところでございまして、きちんと基金造成も、平成17年度に33億円あたりだったのが今89億円ぐらいになってます。 こういうふうに、本当に今3分の1の費用でできるんです、3分の1で。これを逃すと3倍かかるんです。のなら、絶対にかけるのは、去年の流行語大賞ではありませんが、今でしょ。よろしくお願いします。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 確かに市長さん、私も箱物を建てるんなら、有利な交付税が後にまざってくる、それを利用するのは当たり前なことだと思います。ただ、こうやって市長は山陰地区ではいいって言われましたか。ただ、それには市民の皆さんが本来ならいろいろな要望があるのを、市長さん、それをある程度こらえながら、それでもそういう形で進めたわけです。仮に、市長さんはそう言っておられます。議会でもそれなりに説明したわけですけど、同じ収入なんです、市税がです。 市税が収入のある類似な市があったとします。そのところの中で、市民サービスを多くすれば、どうしてもお金を多く削らないといけない。一つの、一般財源の内訳はそれだけのことなんです。安来市が、今まで一般財源、自由に使えるお金です、皆さんの税金と、それから交付税措置があります、依存財源も入っての。だけど、交付税は一応自由に使えるということになってますけど、そのお金をずっと中の内訳を見ますと、みんな借金だらけです。借金を払って、次は民生費か総務かという形でずっとしてるんですよ。それは、るるいろんな今まで各財務の部長さん、いろいろ一生懸命頑張って安来の財政をよくしてこられたことは間違いないことでございます。だから、どうしても公債費を少なくするということが一番でございます。 ただ、そういう言葉で、普通交付税が後からバックするから、今でしょと事業はするべきだと言われてますけど、いかにもそれはいいと思いますけど、合併特例債一つとりましても、66.5%は国からです。なおかつ、後の送りは私たちの一般財源プラス利息がかかるんです。合併特例債でできることとできないことがあります。もちろんそれは、過疎債もそうなんです。だから10%は確かに交付税で入ってきます。残りの30%は利息、それからまた過疎債はいろんな条件があって、簡単にそれを利用することがなかなか難しい視点もありますけど、そういうことを利用されて、執行部の人も今こういうのを利用しながら進むべきだし、また財政はそのたびによくなっているんです、間違いなく。だから、実質公債費率は間違いなく上がるはずがないんです。後で交付税で返ってくる、基準財政需要額の中に入ってくるですので、それは問題ないと思いますけど、ただ慎重にも慎重に行わなくてはいけないということで言ってるわけでございます。どうですか。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 私もちょっといろんな書類を、自分が持ってるものをひもといてみました。今から五、六年前の予測です、実質公債費率の予測、その当時は26.幾つだった、尻から9番目ぐらいのとこ、ワーストナインです。ところが、そのときの予測、平成25年の予測が24.幾らなんです、そのときの予測でも。ところが、現実は15.1%下げたということなんです。 それと、これは私だけがどうのこうのではありません。議員さんも、かつては1市2町で54人おられた議員さんを21名に減らしていただきました。そして、職員さんも適正化計画、これは前の市長さんからですが、100人減らしたんです。それから、首長も、市長、町長さん、町長さん、一人にしました。こういう本当に前からの苦労もありますが、私が入ってからいろいろ節約して、先ほど借金は減ったけどもサービスが低下したんじゃないか、先ほどもありましたように、介護保険料も山陰両県下で最低です。水道料金も最低です。それから、耐震化率も100%です。そういうソフトもいっぱいやっておるということを忘れないでいただきたいと思います。 いずれにしても、決して地方財政は楽じゃありません。東京なんかと違います。慎重に今後やっていきたい、こういうふうに思っておるところでございます。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 最後に言われた、地方財政もとても楽じゃないです。ただ何回も言いますけど、一般財源、自由に使えるお金の中のただの操作なんです。市長さんのお考え、政策だけのことですので、ただそこだけでは借金を返すお金が一番多いということをずっとしてらした、ただ平成24年度1年上げましたと、これは公債費より民生費が多かったんです、少し。ということもありますけど、これも政策で決まるもんでございますので、また国も関係あるかわからないのですけど。 そこで市長さん、前回私、12月予算、市庁舎建設のほうに賛成いたしました。その折、副市長おっしゃいましたけど、その要因は、広瀬の庁舎はかなり組織機構が改正されていたわけです。あれをよく見ますと、同じならせっかくなんて言うことは大変失礼ですけど、広瀬は広瀬で県の保健センターがございますので、そちらのほうにまた組織を移行されてますから、だから広瀬庁舎は建てるなら建てる、改修するなら改修する、そのことをきちんと示さないといけないと思いますけど。私はこの際広瀬庁舎をやめられて、これ決断ですよ、もう進んでますけど、新安来市庁舎のほうに組み入れたほうがいいんじゃないかと私は思いますが、どうですか。 ○議長(金山満輝君) 新田副市長。 ◎副市長(新田典利君) 全体的な部署配置の見直しは、皆様方にもご説明をさせていただいて、ご理解をいただいておるところでございまして、現時点では一つのご提案ではあろうかと思いますが、考えておるところではございませんで。先々いろいろなことが当然あろうかと思います。行政ニーズに応じた組織の配置は、当然考えていかないといけないと思ってますんで、いずれにしろ総合的に考えていくことだと思っておりますんで、よろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 今の広瀬庁舎をどうするかということは、まだ予算づけはつけていませんね。これは恐らく基金条例を改正ということが恐らく通じるじゃないかと私は推測します。今後は合併特例債を使うのかどうするのか、過疎債は使えないので、恐らく行くところはそれじゃないかと思います。これをきちんと早目に中期財政計画にのらせたほうがいいんじゃないかと思います。 次は、庁舎建設について1点お聞きしたいと思います。 庁舎建設、少しは私、特別委員会でいろいろもんでいただいてますけど、少し職員1人当たりの面積が多いんじゃないかなと思いまして。他市の、また財政力の高い市でも、もう少し少ない面積でございます。大体30平米ぐらいで行っておられるんじゃないかと、またデータも持ってきています。それで、これは考え方によっていろいろあるんですけど、そのあたりをどう思っておられるのか、これがベストだといって答えは出ると思いますけど。 ○議長(金山満輝君) 木村政策企画部次長。 ◎政策企画部次長(木村慎治君) ご答弁させていただきます。 12月の市議会全員協議会でもご説明をさせていただきました。執務環境調査に基づく算定によりまして、これは資料としてお示しをしておりますし、先ほど葉田議員の答弁のほうでもさせていただきました。基本計画の概要版なんかでもお示しをしてますが、必要最小限の計画用地面積は6,900平方メートル程度としたところでございます。 結果として、職員1人当たりの面積は計画人員で割り戻した結果でございまして、他の自治体の例を見ましても、適正な範囲内ではないかと判断しておるところでございます。また、特例床面積を国が施設を新設する際のよりどころにしております。国土交通省の一般庁舎面積算定基準に照らし合わせますと、これもご説明をしたところでございますが、7,000平方メートルを超える試算結果となっておりまして、また、同規模他団体のデータに基づく検証もあわせて行っておりますが、先ほども申し上げましたとおり、適正な範囲内ではないかという結論に至っております。これは複数の積算、実例データからの検証に基づき、今回計画いたしました1人当たりの面積は、妥当ではないかと判断しているところでございます。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 私かなり13市ぐらいのを調べさせていただきましたけど、平成20年から23年、穴栗市がちょっと新しく安来市にデータに入ってましたね。財政力の高い市はある程度、庁舎面積を大きくするということも考えないことは、考えるかもしれませんけども、安来市のように財政力が小さい市なら、将来の人口を考慮した面積を出すのが必要じゃないかと私は思います。 ちなみに、前も12月議会に言いましたけど、島根県の出雲市が28.6、それから広島の庄原市が24.6、これも普通だったら人口面積も出してあります。出雲市は1,000人当たり144.8、庄原さんが168.8というような面積を出してあります。また、安来と一緒な三重県の志摩市あたりは30.6、人口が5万4,000余りということでありますけど、往々にして結構低い数値を出しております。 いずれにしても、起債の許可規準、あるいは安来市がされています国土交通省の基準等々、そんなに議場関係等々、それからその他の課長さん等の数字的なものはそんなに変わりませんけど、ただ違うのがロビー関係、または普通の部屋との考え方がどうするかだけとのことでございます。 私はそういうふうな考え、低くしたほうがいいじゃないかと思って、私は思います。これは議会で決めることでございますので、これはどうしようもないことでございます。そういうデータがあるわけでございます。このごろ燕市ですか、皆さん行かれて勉強して帰られたということもありますけど、今後とも皆さんとの協議をもって、また市民の皆さんに十分に理解していただく面積を出す必要があると思います。 市民会館でちょっとお聞きしますが……。 ○議長(金山満輝君) 新田副市長。 ◎副市長(新田典利君) 議員のほうもいろいろとお調べのようでございますけれども、うちの6,900の中には600平米という、市民会館もなくなる、この市民の皆様方に使っていただくというような、いわゆる執務室とは別の意味合いのものも入っていますし、市民サービスの向上のためにいろいろな機能を考えていくときに、それこそ先々の施設でもありますので、単純に割り算のところでの比較というのは難しいところもあろうかと思いますが、いずれにしましても、今後、よりコンパクトな機能性の高い庁舎を目指さないといけないと思ってますので、参考にさせていただきながら進めていきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 市民会館ですけど、これ皆さん、もうみんな言われたもんで、余り質問することないんですけど、ただ1,000人、あるいは小ホールの利用価値、利用頻度というのはこれからだと思いますけど、大体今まで聞いていました安来節全国優勝大会で1,000人、あるいはほかの小・中学校でしたか、何かありましたですね、大会に結構使われる等、またNHKの音楽でしたか、NHKのうた合唱ですか、そういうことに結構使われてると言われますけど。市民会館を建てて365日、何度か使って、市民の皆さんに利用していただいてよかったということにしなくちゃいけないと思いますけど、この利用度についても、もう一度お伺いしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) お答えします。 現在、少なくとも安来市では、小・中学校の音楽祭はホールに入り切らないことから、3部構成で行っておられることや、安来節全国優勝大会では1,000人に近い人が来場されている現状を把握しています。新しい市民会館ではさまざまなイベントや集会、コンサートなどが幅広く行われることになります。 今後は、中海圏域を取り込んだ中で魅力ある事業を計画しまして、オープンに向けて早い段階から多種多様なPRを行うことにより、新たな利用を生み出すことができるのではないかというふうに感じております。 以上です。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 私、利用度ということをお聞きしたかったんですけど、今後とも考えていくということでございます。 それでは、ランニングコストも先ほど言われ、また私たちも特別委員会の指示をいただいてまして、6,000万円ちょっとから1億1,000万円くらいのランニングコストが必要と言われましたけど、ここには今後の人件費は恐らく入ってないと思われますけど、事業費などを含めたもので、大体どのぐらい見積もっておられるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) お答えします。 会館のほうで実施します事業の経費と運営に係る人件費を除く維持管理費が、同規模の他館で大体6,700万円から1億1,000万円の幅でございます。そのほかに、先ほど議員さんも言っておられましたけども、職員の人件費、各事業費等の経費が必要になってくる分を考えますと、まだこの部分につきましては、これから考える部分でございます。 また、冷暖房に係る光熱費なども、施設の建築手法などによりまして影響を受けると考えられます。ランニングコスト削減を視野に入れまして、建設のほうを向かっていきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 私ちょっと調べてみて、先ほど聞きましたところで、これはきちんとしたものではないかもしれませんけど、大体自治体のほうで、建設費の5%くらいが総合的な運営費に見ていったらそんなに腹が立たないんじゃないかということをお聞きしたところであります。40億円で2億円ぐらいですね、そのぐらい今後、新しいときにはそんなに使う必要はないんですけど、減価償却を計算していくと、そのぐらいになるんじゃないかということもお聞きしたことがございます。 ところで、先ほどの話ですけど、今までにも小・中学校が利用してという話もありましたけれども、小・中学校の平成26年度から32年度までの7年の間に、生徒数の数差を調べましたら302人という減少でございました。7年間です。ということは、私が見た伯太中学校と安来第三中学校の生徒がいなくなる数だなと思いながら、本当に人口減が早く来てるなと、本当に感心しちゃいけませんけど、そういう推移でございます。 そこで、現在の管理費が1,500万円かかっていますけど、今後それ以上の金額はかかるということで、それは今後のいろいろ議会のほうで審議していく状況でございますが、今の安来市の、これは井上議員とほかの方も言われてましたように、安来市の都市計画マスタープランが、平成45年の人口目標が政策的な効果を考えて、人口推計は4万3,000人と設定されましたが、今ある調査によりますと、大体20年後には3万1,000人台になるという推測もあります。やっぱり人口に基づかない課題と施設も、将来にわたり市民生活に大きな打撃と財政不安を出すんではないかと心配していますが、そのあたりはどうでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 議員ご案内のように、今、日本全国は人口減少でございます。安来市も例外ではありません。しかし、今出生率が日本が1.41、島根県が1.69なんです。東京が1.20、東京は低いわけです。島根県は全国平均よりちょっと高いわけですが、かつてアメリカもそういう1.3台があったんです。ところが、フランスとか今2.1になっておりまして、少しずつふえているというんです。ですから、仮に出生率が以前よりちょっと回復すれば、2以上になれば、もう6年後には小学校1年生が多くなるんです。ですから、必ずしも今の条件で、減少率で行けばという条件でございますので、我々が期待するところもあるわけですが、行政としても、ぜひとも人口をふやしていきたい、こういうふうに思っているところでございます。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 今、小学校、中学校の推移を申し上げましたけど、それにはもちろん転入があります、そういうこともありますので。ただ、今出生率が1.41、それが2.0でちょうどゼロですね。ただ、この間のテレビのほうでも放映してましたけど、なかなかこういうふうに今1、2、3と頑張ってみても、30年くらいかかるんじゃないかという試算が出ていました。なるほど、そうだなと思いまして、今の若い方々にお子さんはどうかと言っていっても計画があるもので、1、2、3とはなかなかできないそうです。 今後、市長、合併算定特例廃止により27年度以降、徐々に少なくなる、また最終的に影響額は13億7,000万円ぐらいの減額になりますが、もちろん、そこには人口減により、55歳から65歳の生産人口の方が少なくなるということで、大変厳しい状況になるということは市長さんもご存じのとおりでございますけども、このたびの新しい市庁舎の電算関係設備や保守点検、あるいは市民会館の維持管理料などはかさむということは、十分に考えられるわけでございます。今も、それを市長さんは基金を取り崩して対応するという見通し、中財見てございますけど、なかなか持続可能な財政運営はそう簡単にできるのかなと思いながら、それでは財政見通しに、どこに反映しているのかお伺いします。 ○議長(金山満輝君) 永田議員、通告順に従ってもらえますか。            (12番永田巳好君「財政見通し」と呼ぶ) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) ちょっと、ご質問の趣旨が必ずしも定かではございませんけれども、基金を取り崩すということは、いろんな特目基金もございますので、それぞれの目的に応じた取り崩しを適切に行っていくという、これを中期財政見通しの中に盛り込んでいるということでございます。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 基金を取り崩して行うだけではなかなか、先ほど言いました持続可能な財政運営は大変じゃないですかということで、その財政見通しはどこに書いてあるんですかということを聞きたいんです。だから、私も安来ばっかりのことを言いません。どこの自治体も中長期財政計画をつくりますと、本当に厳しいものがあります。安来は平成28年から収支が赤になり、基金の取り崩しを始めますけど、他の自治体では30年に取り崩すところもいろいろありますけど、ただそれだけでは、市民の方に説明することはなかなか難しいなと思います。ただ、その条件は国が制度を変えたり、いろんなことがあって見通しはつきにくいと思いますけど、最低でも歳出だけは少なくともわかるんです、これを。歳入のほうはなかなか厳しい点もあります。そのあたりをきちんと出されるべきじゃないかと私は思って、質問しているわけでございます。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 中期財政見通しというものを我々もお示ししたところでございますが、安来市は10年くらい先をよくお示しするわけでございますが、よその市町村は大体5年ぐらいです。10年先まで、どういう税体系で行くのか、一本算定はどういうふうに決まっていくのか、そういう中で10年後なんていう、本当に大変なことなんです。 ですから、余り言うといけませんけど、県の中でも、一応出しますが、県なんか安来市どころじゃなくて大変なんです。四、五年後には努力しますとか、この近隣の安来市より大きい市も、名前は申し上げませんが、ほとんどやらないで3年後、4年後には完全に赤字になるとか、なんです。我々は、まだ10年出しても何とかやっております。そしてその上に、これは情報でございますけども、交付税の合併算定がえ、いわゆる一本算定後に何らかの新たな制度も検討されているということでございまして、決して楽ではございませんが、本当によそと比較しますと私はいい部類である、こういうふうに思っておるところでございます。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 確かに市長さんが今言われた、中長期財政計画を出さないところもあるかもしれません。だけど、まだ出してるところも多いんです。 出してるところも多いんです。ここであるないと言ってみたってつまりませんで、それでは市長さん、私が思うに、安来市もですけどほかもですけど、今まで国は借金しながら、新国債を発行しながら毎年地方のほうに、合併したところは特に手厚く交付税措置をしていただいてます。それは13億7,000万円、13億円は毎年いただいたわけでございます。だけどそれによって、市長さんが先ほども言われたんですか、平成19年から22年くらいにかけての繰上償還、27億5,000万円くらい繰上償還をし、また事業は、安達武敏さんのときは大体25億円、平成18年ぐらいのときでしたか、事業費が25億円以上はだめということで下げて、そういうことをずっと我慢しながら、今財政はよくなっています。 それでその折、市長さん実質公債費率をよく言われますけど、それは合併特例の、私も先ほど言いましたけど、特例の中の公債費は、または過疎債等のお金が基準財政需要額のほうに入っているから、いつになっても実質公債費率は上がらないんですよということです。だから、また2回目になりますけど、確かにいいんです。ただし、財政力は変わらんです。私どもの旧安来市がよかった年は0.4でしたです。今3.6か7か8あのあたりです。これ財政力は弱いということは間違いないんです。だから、私なんかも言いますけど、事業数には将来の展望、将来の人口推移を見ながら進めていただきたいということです。それには、市長さん、私たちも議員はチェック機関でありますので、それに従って市長さんをお助けするのか、反対するのかということはわかりませんけど、そのように今後行くと思います。何かありましたら。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 安来市の財政は比較的いいほう、私は山陰で上のほうだと思っておりますが、今国は1,000兆円、国民1人当たり780万円です。安来は、大体1人当たり140万円です。国の5分の1ぐらいの借金でございます、1人当たり。そのうち、いろいろ交付はございますんで、恐らく実質的には1人当たり100万円ぐらいじゃないかと思っております。ですから、国の7分の1、8分の1の借金であるというふうに思っているところでございます。 ご案内のように、平成16年、17年は起債、借金をすることを一々国に伺いを立てて、許可をいただいてじゃないといろんなことができなかったんです。それを、安来は今15%で堂々と自分のとこで、そういう資金計画を立ててできることになったんです。ですから、この点をぜひとも評価をしていただきたい、こういうふうに思います。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 決して、財政はいいということは言ってますので、よくなってるということを言ってます。ただ心配するのは、国にお願いしなくちゃいけない、自主財源が余りにも少ないということを、市長さん、申し上げてるということです。だから、箱物をつくるのは確かに、いい交付税を使ってされるのは、私は何にも反対はしません。ただ、頭の中に残してもらわなくてはいけないのは、今年度27.88%は自主財源です、市税等で。あとは依存財源なんです、77.11。国も先ほど言われました、借金だらけです。そりゃ国民も借金、市も市民が借金を抱えてます。借金は同じなんです、市長。だから、国の制度が変われば大変なことになるということを言ってるわけです。今後、消費税も上がって、いろいろ社会保障制度ということで、要は一つの目的税的な考えを持っていますけど、そこの中に本来医療費、それから皆さんの介護、それから年金です。その中にまた一つ入ったんです。それが子育て支援なんです。いかに子供さんの支援を持っていかなくちゃいけないかということを、国は十分に把握されたということじゃないかと私は思います。ぜひとも、人口の推移を見ながら、きちっとしたすばらしい建物を建てていただきたいということでございます。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) すばらしい建物を建てていただきたいということでございますから、ぜひとも、決してぜいたくはしませんが、しかし後世50年、60年、70年使っていくものですから、あのときの市長はあんなものをつくったなと言われないように、笑われないように、ぜいたくはしませんが、それなりのものをつくっていきたいと思っておるところでございます。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。
    ◆12番(永田巳好君) それなりのものをお願いいたします。 それでは、行革に入らせていただきます、もう時間もありませんけれど。 行革の達成度を見ますと、もう時間もないのでこちらが言ったほうが早いと思いますんで、23年度の達成度、実績5億3,600万円、24年度実績は2億5,443万円、25年度見込み1億6,686万7,000円というふうに書いてあります。これをよくよく見ますと、そうすると、これは職員さんの給料のカットが一番大きいですね。あとは普通財産を売ったり、または合併特例による地域振興基金を積んでおるような形じゃないですか。違いますか。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 大体お見込みのとおりでございます。 ○議長(金山満輝君) 永田議員。 ◆12番(永田巳好君) いや、そこで私心配しますのは、本当に職員の皆さんにはご迷惑かけてるということが重々わかってるんです。この次の27年度、再来年度に向かって行革はどのようにお考えなのか、お願いします。 ○議長(金山満輝君) 新田副市長。 ◎副市長(新田典利君) 行革はもともと国の制度も含めて、いろいろな面の中で、自治体の厳しい環境の中で、安来に限らずというふうに言っておることでございまして、まずは市民サービスを低下させないために、これは職員みずからが血を流すということでしょうか。そういうもとで頑張っていこうという決意のあらわれであろうと思ってまして、金額的には、そこが大きくなるのはやむを得ないと思いますが、歳入歳出の両面からさまざまなことに取り組んでいくということでやろうと思っておりますので、これをやればすぐこういう効果があるというものでもないと思いますので、いろいろなことを、できることをとにかく着実にやっていくということであろうというふうに思っております。 その中で、先ほどありました将来的な財政運営を見通して、歳出削減を図っていく、さらにサービスをきちっと維持するということだと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(金山満輝君) 永田議員、簡潔にお願いします。 ◆12番(永田巳好君) とにかく今後、32年後は土木関係、一般財源2億円で抑えてするということはもう織り込みとなってますので、ただ本当に厳しい財政運営になると思います。それは皆さん、職員一丸となって、我々議会も一緒になって、よりよい安来市となるように頑張っていきたいと思いますので、どうか職員の皆さんも頑張ってくださいませ。 これをもちまして一般質問を終わります。 ○議長(金山満輝君) 以上で12番永田巳好議員の質問を終わります。 この際、しばらく休憩といたします。 再開は午後3時25分といたします。            午後3時13分 休憩            午後3時25分 再開 ○議長(金山満輝君) 再開いたします。 11番岩田拓郎議員、質問席へ移動願います。            〔11番 岩田拓郎君 質問席〕 ○議長(金山満輝君) 岩田議員の質問時間は50分間です。 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) 議席11番岩田拓郎です。通告しておりました一般質問を行います。 きのうは啓蟄でした。本日は、急に冬へと逆戻りした様相となりました。虫たちも思わぬ身震いをしていることと思います。しかし、立春を過ぎてあちらこちらに春の兆しも感じるこのごろです。以前は、春になりますと春一番、春がすみなどと、歌にも歌われたりして風流な季語といった趣がありましたが、最近ではPM2.5とか言われて、健康被害や環境への影響も危惧されるなど、特に小さいお子さんをお持ちの方はご心配なことと思います。そして、あちらからは渡り鳥を介在した鳥インフルエンザ、はたまた悪口や告げ口など、大人げないやり口にうんざりしているこのごろですが、追い詰められたネズミは猫をかむの例えもあります。大ごとにならないように祈るばかりです。 きょうは気を取り直して、安来市は安来市として環境に優しい市政、市民に元気が出る市政を目指して、新たな施策が持続的に行われるように願いながら、一問一答での一般質問を行いたいと思います。代表質問を含めるときょうは3日目の、しかも本日最後ですので、重複する項目が非常に多くなりました。アドリブも今度は入れなければいけないと思いますけれども、ひとつよろしくお願いします。 1番目の質問、財政の行使について伺います。 新年度予算編成の基本的な考え方について、予算の概要で伺いましたが、それによりますと中期財政計画を基本として、目的、効果の明確な事業を最優先する。市民会館、給食センター、市庁舎建設を最優先事業とする。政策的経費や義務的経費に係る全体的な予算については、中期財政計画に基づき一般財源ベースで所要額を確保、特に必要とするものは別途調整する。継続的な事業についても、スクラップ・アンド・ビルドの精神で事業の内容をつくり見直すなど、その必要性や効果を十分精査した上での予算措置に努める。過疎対策ソフト事業については、枠配分を最大限に活用するものとし、保健・福祉の向上及び増進事業の確保、産業の振興など、将来の安来市を見据え、真に必要な安来市独自の事業を最優先に財源措置するとあります。 そこで伺います。 中期財政計画を基本というふうにうたわれていますが、特に3大事業につきまして、切川庁舎でございますが、それを中長期財政計画を上限と考えるのか、あるいはこれよりもことによっては増額もあり得ると考えるのか、それとも可能な限り削減に努めるということなのかについて伺いたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) お答えいたします。 中期財政計画での事業費は、あくまで概算事業費でございます。実施に当たりましては、基本設計や実施設計の中で十分精査をしながら、できるだけ経費縮減に努めていく考えでございます。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) ありがとうございました。できるだけ経費縮減できるものは縮減に努めていくということでございます。 続きまして、先ほど言いました中に、継続的な事業についてスクラップ・アンド・ビルドの精神で、事業の内容をつくり見直すとありました。ウィキペディアによると、日本の行政組織は予算や組織の新設を行う場合、肥大化を防ぐために、多くの場合は既存の予算や組織を廃止する。これをスクラップ・アンド・ビルド方式と呼ぶとあります。 4日に行われました作野議員の代表質問の中で、市庁舎、市民会館、給食センターを合わせると93億7,000万円と大きく事業規模が膨らんでいることへの質問で、身の丈をわきまえて続けていくという考えが示されたところでございます。この3大事業は、まさに大きな予算の新設に当たると思います。市民会館、給食センター、市庁舎建設の3大事業に対する市民ニーズをどのように把握し、それをどのように生かし反映させるかについて伺いたいと思いますし、また事業の最大限の効果を受けるためには、市民に対して早期に積極的な情報提供をし、市民参画を促す姿勢が必要だと思います。 そして、もう一つは新年度予算の中には、この3大事業のほかにも積極的な新規事業とか、あるいは拡充された事業が非常に目立つわけですが、逆にスクラップ、縮小ないし見直した事業があるとするならば、それはどの事業で、どういった理由でスクラップされ、あるいは縮減されたかということがあれば、お聞きしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 平成26年度予算編成に際して、制度上大きな縮小をしたもの、あるいは廃止をしたものはございませんが、予算配分を行う上で調整を図っております。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) 大きな、そういったものには廃止したものがないということで、小さな部分では予算配分で調整してるということでしたが、私もいろいろ見ましたけど若干はあるようです。昨年度あったバスストップ事業が外されたりとか、そういった部分もあると思いますけれども、私はこの予算の概要に、そういうスクラップ・アンド・ビルドと大上段に構えてやられるということは、やはりそれが基本姿勢だということだと思うんです。これだけの大きな事業、100億円近い事業をするということなら、そこは長期的に見ても、今後は予算縮減していかなければいけない主張になると思うんですから、そういったときにもそう市民にきちっと理由づけして言えば、理解してもらえるチャンスだというふうに思うわけですから、そういったことも実際に、私たちの立場ではなるべく市長さんに、これもやってほしいこれもやってほしいという立場なんですけれども、そこは押し殺し、あるところは我慢してでも、将来的な考え方、考え方についてはそういった方向でやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、財政比率ということで上げております。 先ほどの永田議員さんのほうでも、そういった内容のことがありましたし、今までにも、それぞれ議員さんのほうから一般質問に出てきておりました。先ほど言いました3つの大きな事業が集中して行われるという中で、中期財政計画ではまだ返済が多く始まらないわけですから、そこに影響は少ないわけですけれども、中長期財政計画の期間の財政指標を見てみますと、いずれの指標も硬直化に向かったほうに振れているというふうに、私は見ております。先ほどの一般質問のやりとりの中でもありました、そういった財政指標の考え方でして、非常に安来市は県下の中でもいいということでして、実際それはそうだと思います。浜田市は14.1で、安来市は15.1ぐらいでトップですから、あとはもうちょっと悪いということですが、押しなべて私は同じような傾向にあると思っております。 平成18年ごろに財政指標が悪化した原因は、合併前後の市民要望に応える施行整備もありますけれども、それよりも三位一体改革ということで財源が引き上げられると、こういったことが大きな悪化の要因になっていると思っております。病院なんかにおきましても医療改革があって、そのことが一番、病院の経理に響いているという現実があるわけでございます。それが今好転してきたんです、どこの自治体も大小、好転しているのは、今まではひもつきの補助金だったものが、一括交付金になって自由度がふえた。それから、そのことによって基金とか、あるいは組みかえとかいろんなことができるようになってきて、そういった国の施策の変更によって市の財政が悪化したり、見かけ上といいますか、よくなったりということがあるわけでして、大きな日本の経済の中でいえば、同じたらいの中でやってることには違いないわけでして、国では財政比率という言葉がありますけれども、財政破綻をするようなところへはもちろん財政比率ですが、安来市のいいようなところでは、財政比率というような言葉は当てはまらないかもしれませんけれども、そこはそういった考え方を持ちながら、例えば予算規模をだんだん膨らむのを少しこの程度で抑えようとか、あるいは負債の額をこれぐらいに抑えようとか、あるいは基金の取り崩しもこれぐらいにとどめようとか、そういった自己抑制というのが必要になってくると思いますけれども、そういったことについてのお考えを伺いたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 標準財政規模というものがございますけれども、これから判断いたしますと、本市の年間予算規模といたしましては、大体200億円前後が適当ではないかなというふうに思われます。ここ近年は大型事業が集中しておりまして、かなりの予算規模となっておりますが、これらの事業は、本市の将来の発展のためにも必要な事業であるというふうに考えております。有利な借り入れができるこの時期に事業が集中しておりますけれども、今の財政計画では、平成29年度あたりから予算規模的には平準化していくようになっておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) ありがとうございました。 どうしましても、先ほどの永田議員さんの質問にもありましたように、国に依存した財源なことはもう間違いないわけです。そこら辺をわきまえてやるという、市長さんの言葉もありましたように、市民ニーズも大切です。そこを考え方で示されたように、この部分は大切だから頑張ってやるんだ、この部分は我慢していただくんだというめり張りをつけながらやっていただきたいなというふうに思います。 続きまして、2番目の質問に入ります。 工業団地開発について伺います。 安来インター工業団地も関係の皆様の相当のご努力により、4企業が進出していただき団地が埋まりました。そこで、新たな工業団地の開発適地の選定調査事業をするとのことですが、適地を選定した後、開発の目標期限はあるのでしょうか、伺います。 また、今までの例では、市内への移設などもありました。もちろん企業が設備投資をするのに、市内に適地がなければ他に流出するということにもなりますので、その点は理解をしますが、雇用や人の純増ということであれば、ほかの地域よりも企業誘致が必要です。 これを前提とした計画と努力をされたいと思いますが、そこで伺いたいと思います。 最新の企業の設備投資の動向について、どのように判断しておられるのでしょうか。また、企業の進出意欲、誘致の手応えなどありましたら、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 内田産業振興部長。 ◎産業振興部長(内田修次君) 新たな工業団地の開発につきましては、具体的な事業計画は立てておりませんけども、作野議員の代表質問にお答えしましたように、進出企業にとってのニーズは道路事情などの物流の関係、また上下水道や工業用水などのインフラの整備状況、また雇用の確保などが進出する上での条件ではなかろうかというふうに思っております。そういった企業ニーズを考慮しまして、可能性のある場所を絞り込んで、その上で具体的な検討を進めていきたいというふうに考えております。 企業の進出意欲につきましては、東日本大震災後のリスク分散によりまして、日本海側への進出の動きが見られます。また、企業の最近の動向といたしまして、農業用機械部品製造と食品用の機械製造販売を行っておられます企業が、市外より西恵乃島町に立地されております。ことしの1月から操業開始をされております。それと、市内の複数の企業におきましては、航空機産業に向けました設備投資の動きもあったところでございます。さまざまな企業からも島根県等を通じまして、空き工場を含めた相談案件がございますけども、立地までには至っていないという状況でございます。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) ありがとうございました。 人口はなかなか自然では減の基調、先ほどもありました、という状況の中で、社会増に結びつけるには、もちろん教育環境とか子育て環境とかもありますけれども、やはり働く場をいかに確保していくか、企業をどう呼び込むかということですので、大切な事業だと思いますので、ぜひとも適地選定とあわせて、そういった意味をつぶさに分析しながら、チャンスを逃さないようにしていただきたいというふうにお願いしておきます。 3番目に、バイオマスタウンについて伺いたいと思います。 安来市では2008年バイオマスタウン構想を公表しました。それによりますと、本市が持つ竹、木質資源や食品廃棄物等の地域資源の利活用を、市民、事業所、関係団体、行政の協働によって推進する。また、地域性と普及性のあるバイオマス利活用を進めることにより、地域環境の保全を図るとともに、地域資源の地産地消を推進することで資源循環型の地域社会を構築し、産業振興の向上を図るとされています。20年9月には安来市バイオマスタウン推進協議会が設置され、安来地域バイオマスリサイクルセンターが稼働していますが、その稼働状況はどうなっているのでしょうか。ふん尿搬入量、堆肥生産量の実績について伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 石井産業振興部次長。 ◎産業振興部次長(石井信行君) 失礼いたします。 安来地域バイオマスリサイクルセンターはJAやすぎの管理運営で、平成21年12月から稼働しております。現在の稼働状況につきましては、JAやすぎのほうに伺いましたところ、平成22年度から24年度までの年度別で申し上げますと、酪農家からの家畜ふん尿の搬入量は、平成22年度が5,961トン、平成23年度が7,039トン、平成24年度が5,185トンで、1日当たりの平均処理量は約15トンとなっております。 また、堆肥についてはこれ累計でございますけども、稼働以来約3,000トンが生産されておりまして、これまで約1,000トンが販売されているということでございます。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) ありがとうございました。 今、話を聞きながら当時のことを思い返しておりますけれども、鹿児島のほうへ視察に行きながら、非常に優秀な菌がということでありまして、その生産物堆肥も非常に効能にすぐれたものだということでしたが、効能にすぐれ過ぎていまして、分解がいいわけですから、できたものが少ないというようなことが見受けられまして、バイオマスタウン構想の一番に取り組まれた事業ですので、市としてもそういったものをどういうふうに支えていくかということも今後出てくると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、そのほかこのバイオマスタウン構想にかかわって、地域資源を利活用する事業を、どのようなものに取り組んでおられますかについて伺います。 ○議長(金山満輝君) 石井産業振興部次長。 ◎産業振興部次長(石井信行君) バイオマスリサイクルセンター以外でございますけども、これまで資源の利活用として取り組んできました主なものとしましては、竹パウダーの商品化支援というものがございます。また、今年度から試験的な取り組みとして、スクリーン整備とあわせ、竹資源の再利用化を地域協働の取り組みとして推進するため、ふるさと公社のほうに竹粉砕機を委託し、自治会などを対象に無料貸し出しを行っているところでございます。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) その他事業について伺いました。 市の木につきましては、非常に議論がされようとしているところでありますけれども、タケノコ生産に始まって、地域産業として扱われた時代もありましたけれども、最近はややもするとその生育、成長ということにおきまして、はびこるという表現がいいかと思いますけども、困ったもんだということになっておりまして、それをこういった機械を導入することで、地域で活用していただけたらということですから、実際どの程度効果があるのかまだわかりませんけれども、ぜひとも私自身も地域で活用させていただけたらなというふうに思っているところでございます。無料だということですので、多分燃料費くらいで済むんじゃないかと思っておりますが。 次に、このバイオマスタウンにかかわってですけれども、新施設3事業にかかわる、新庁舎、市民会館、給食センター等の維持管理費の軽減とエコ化について伺います。 市民会館のプロポーザル提案の中にも、省エネルギー、環境負荷低減を鑑みたバイオマスエネルギー、ペレットだき空調システム等、ランニングコスト低減に関する内容が見受けられます。木質バイオマスについては、今県内でもほとんどの市町で取り組まれるようになってきています。温泉施設での木質バイオマスボイラー13カ所、廃棄物による発電3カ所、そしてこのたび、間伐材などを活用するバイオマス発電が松江市と江津市で始まるそうです。森林組合でも、この間伐材をここに供給することについて、検討といいますか、調査をされているようでございます。せっかくなら、この地元の森林資源を地元の施設で活用していくことが、最初に言いましたバイオマスタウン構想の意義、目的にかなうものと思います。木質バイオマスボイラーのこうした施設での導入について、ご所見を伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 木村政策企画部次長。 ◎政策企画部次長(木村慎治君) 失礼いたします。 まずは、新安来庁舎についてお答えをさせていただきます。 まだ基本設計に入っておりませんので、まだ調査研究の段階でございますが、近年、全国的に環境に配慮した技術の導入例が多々ございます。そういった採用例を参考に、木質バイオマスボイラーを含めまして、再生可能エネルギーの利活用という視点で今後の検討をするという考えでございます。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) ありがとうございます。 こういった木質バイオマスというものは、ある意味では、理念上の意義は非常に大きいものがありますけれども、その化学燃料とか、化石燃料、そういったものに比べますと扱いにくい点もありますし、いかんせんコストがかかるという、やりようによってはコストがかかるということもありますので、そこら辺は十分検討されて、せっかく安来市はこういったエコで行くという構想もあるわけですから、ぜひとも規模や台数はともかくも、検討してみていただきたいというふうに思っております。 先ほど再生可能エネルギーということでお答えいただきましたけれども、木質バイオマスということで今まで聞いてきましたけれども、再生可能エネルギーはほかにもいろいろあるわけでして、そういった自然エネルギーというくくりで伺ってみたいと思いますが、太陽光発電というのが非常に普及してきております。一中でも取り入れられておりますが、そのことは大体に固定買取制度ということがありまして、民間でも普及しているということでございます。実際には、その国が買ってくれるからやらないかというんで、自給していくということについては、中間に発生したものではなかなか実用性がないということで、バッテリーです、蓄電システムというのが実情には、自給という視点では欠かせないわけです。定置用リチウムイオン蓄電池導入支援事業費補助金などがあるようですけれども、市施設への導入の検討はどうなっておりますでしょうか、伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 飯塚政策企画部長。 ◎政策企画部長(飯塚茂君) お答えします。 蓄電システムを市の施設に導入してはどうかということでございますが、消防庁舎の建設に当たりましては、防災拠点であることから、しまね環境基金事業費補助金を追加いたしまして、太陽光発電施設と蓄電池をセットにした施設にすることとしております。その他の施設への導入に当たりましては、今後検討してまいりたいと思っております。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) 消防庁舎のほうで、既にそういった導入に向けて計画されてるということでございます。私はこれからは、民間でもそういった蓄電という視点は高まってくると思いますし、それを先駆けて市がモデルで取り入れていただくということは、非常に行政として意義あることだと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、4番目の質問に入りたいと思います。 災害対策、水害について伺います。 所管の事業ですけれども、南十神地区での浸水被害防止対策が計画されているところでございます。この地区は、非常に水害があるたびに冠水して、住家の床下浸水とかそういったことで悩まされてるところでございます。そういったことで、これが解消されるということで、その地元の皆さん方は非常に期待されていることだし、効果が高いというふうに思っておりますが、あわせてそれ以外のところで、そういった大雨や高潮のときに冠水や浸水が想定されるようなところはないのでございましょうか。一つ、そこを伺ってみたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) 南十神の前ノ川、西ノ川の水につきましては、下水道の事業によりまして雨水、排水対策、これを今計画をしているところでございます。そのほかのところにつきましては、平成24年度で高潮の被害を受けました吉田川河口部、福井住宅団地付近で堤防のかさ上げを暫定施工させていただきました。県と市と連携して実施をしたところでございます。高潮の被害は木戸川の河口部でも起こっておりまして、堤防のかさ上げと、それから木戸川へ流入します河川、これの逆流防止ゲートの設置を県のほうへ要望をいたしております。県のほうで、浸水被害対策を現在検討していただいているところでございます。ただここにつきましては、橋梁部に出ておりますので、大変技術的に難しい場所だということも伺ってはおります。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) ありがとうございます。 そのほかのところでも、福井団地のほうでは堤防のかさ上げをされたり、木戸川でも逆流とか常日ごろ心配な点があるようですから、引き続き県要望もしていただきたいというふうに思っております。 消防新庁舎でもあそこの立地を決めるときに、私も一般質問で、ハザードマップの中では非常に浸水が予想される地区ではないかということを質問したわけですけれども、再度伺ってみますが、そういった浸水、水害が新しい消防庁舎で起きたときに、1階部分の止水設備とか、あるいは止水した中へ入ったものの排水設備とか、そういったものが用意されてるのかどうかについて伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 北尾消防長。 ◎消防長(北尾正博君) 新消防庁舎の止水設備につきましては、庁舎の1階の各入り口には、高さ1メートルの防潮板の設置を計画しております。また、窓は通常より高くし、その間には全てコンクリート壁とするなどの対策をとっております。排水機能といたしましては、敷地内に雨水を一時的にためて、一度に水路に流れないよう計画しております。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) これも万が一ということの対策で、こういったことがないことを祈るわけですけれども、今、最近では想定外のこと、災害が起きるわけですから、せっかくそういったことがハザードマップで示されているところならば、予算もありますけれども、可能な限りの対策を当初から講じておいていただきたいというふうに思っております。 続きまして、5番目の質問、合併新市10周年記念事業について伺いたいと思います。 市長さん、施政方針でも述べられたように、今年10月1日には合併10周年を迎えることとなりました。その式典において予定されています4つの項目について伺います。 初めに、市民憲章についてその意義と役割、制定の方法について伺います。また、市民の声をどのように反映されるのか、次代を担う若い人、生徒の意見を参考にしたらと思いますが、お考えを伺いたいと思います。 ○議長(金山満輝君) この際、時間延長いたします。 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) お答えします。 このたび制定いたします市民憲章は、将来の安来市の理想を掲げ、市民一人一人が主体的にまちづくりに参加できる行動規範となるものであります。また、次世代に継承されるべきものであると考えております。策定に当たりましては、広く市民の皆様の意見が反映できるように、安来市市民憲章策定委員会を設置して策定を進め、合併記念式典の日に制定する予定でございます。また、市民憲章の標語につきましては、年代を問わず広く募集を行い、市民に親しまれ、一体感が醸成されるような市民憲章を制定してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) ありがとうございました。 市民の行動規範といいますと、いかにも行政からの押しつけというふうになりがちでございますので、先ほどありましたように、市民の皆さん方が参加の、そういった策定委員会を早目に募集されて、いい立派な市民憲章ができることを望んでおります。 続きまして、2つ目に名誉市民というのがありますけれども、この名誉市民の選定の考え方、あるいは市外などの選定の範囲などについてどのように考えておられるのか、規定されてるのかを伺います。 ○議長(金山満輝君) 飯塚政策企画部長。 ◎政策企画部長(飯塚茂君) お答えします。 名誉市民の選定につきましては、本議会に上程しております条例案のとおり安来市名誉市民選考審議会を設置いたしまして、その審議を経た後、議会の同意を得て市長が選定するという手順でございます。 市外の縁のある方につきましては、条例案では安来市民、または安来市に縁故の深い者という規定により、対象となるようになっております。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) ありがとうございました。 こういったすばらしい方がたくさんおられると思います。そういった方々を顕彰したり、この際皆さんに知っていただくということは、非常に意義があることだというふうに思っておりますんで、よろしくお願いします。 また、自治功労者表彰の選定の方法について、誰がいつこれを行っていくかということなどについて伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 飯塚政策企画部長。 ◎政策企画部長(飯塚茂君) 次に、自治功労者表彰の選定につきましては、安来市のために貢献された功績が顕著な者を表彰し、市政の発展に資することを目的といたしまして、安来市表彰規則を定めております。その規定に基づき選定し、10周年記念式典で市長が表彰することといたしております。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) ありがとうございました。 規則にのっとって選定していくということでございます。これは、各派にわたって長年やられているということですが、それぞれ合併以前にも表彰を受けられた方がいますし、合併以後のことだというふうには思いますけれども、せっかくの機会ですので漏れがないようにお願いしたいというふうに思います。 次に、平和都市宣言をすることに至った経過と市長さんの思いについて伺ってみたいと思います。 冒頭で言いましたが、かかわってきますが、中国、韓国あるいは北朝鮮を初め、アジアの緊張が非常に高まっています。そして、東日本大震災、福島原発事故を経験した今日、市長さんはどのような思いでこの平和都市宣言を制定されるのか、伺いたいと思います。あわせて、今後具体的に何をしていくのか、そのことについても伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) お答えいたします。 この平和都市宣言でございますが、この合併以前も旧安来市も核兵器廃絶平和都市宣言、これ昭和61年、旧広瀬町の非核平和の町宣言、これ昭和60年、旧伯太町の核兵器廃絶平和の町宣言、これも昭和60年に制定をしております。 この平和都市宣言を新市になって、合併後の課題となっていた案件でございまして、ぜひとも私は早くやりたかったんでございますが、ついつい何かの節目にということでございます。やっとちょっと遅きに失したような感じがございました。ぜひともこの10周年に合わせて宣言を行うことといたします。 ちなみに、安来市は平成21年に平和都市市長会議、今は平和首長会議に加盟をしております。これ今全国で1,410の自治体が加盟をしているところでございまして、核兵器の廃絶と戦争のない平和な世界を実現するため、ともに活動していくことを確認しておるところでございます。なお、昨年8月には広島の地で開催されました平和首長会議の総会にも出席いたしまして、平和への思いをさらに深めたところでございます。また、参考でございますが、県内の7市は全部定めておると、宣言をしているところでございます。 今後、具体的に何をしていくのかというご質問でございますが、この宣言を契機にことしの10月開催予定の新安来市発足10周年記念式典におきまして、お父さんが安来市出身の戦場カメラマンの渡部陽一さんをお招きいたしまして、世界平和をテーマとした記念講演を、戦場からのメッセージとして、一定期間を設けまして平和祈念写真展を開催することとしておるところでございます。今後さらに平和への市民啓発、学校へおける平和教育など、平和意識のさらなる向上につなげていく考えでございます。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) ありがとうございました。 既に県内各市とも制定されているということで、この10周年を機会にということでございました。渡部陽一さんはお父さんが安来市の出身だという、きょう私も初めて知りましたが、写真展ということに期待しております。 6番目の質問になります。 ふるさと寄附について伺います。 今自治体間では競争が激化していると言われるふるさと納税ですが、安来市のふるさと寄附推進事業の実績、成果の概要はどうなっているんでしょうか。また、それをどのような事業に役立てられてきたかについて、簡単に伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 飯塚政策企画部長。 ◎政策企画部長(飯塚茂君) お答えします。 ふるさと寄附推進事業の実績と、成果の概要及びどのような事業に役立てられたかということでございますが、ふるさと寄附の実績につきましては、平成24年度は件数774件、寄附金額920万円であり、県外766名、県内8名のうち1名は市内の方から寄附をいただいております。今年度は1月末現在でございますが、件数1,724件、寄附金額1,861万501円であり、昨年同期と比べまして2.1倍増加いたしております。 また、寄附金につきましては寄附者の方々に、ふるさとの自然環境の保全、子供の健全育成、医療福祉の充実など、項目を指定していただきまして、毎年度ドジョウ掬いのまち やすぎ応援基金に積み立てております。平成24年度は200万円を取り崩し、環境保全及び水質浄化事業、子育て支援センター事業、ブックスタート推進事業、地球温暖化対策事業などに活用させていただいております。今年度も200万円を各種事業に充当させていただく予定といたしております。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) ありがとうございました。 最近のニュースでもあそこには1億円、あそこには2億円というようなことがあります。聞いてびっくりしましたが、高知では送料だけを受け取って、あとは企業からの寄附の商品を送っているというようなことで、そういった商品目当てで寄附をしてくれるということが、これはインターネットの世界で行われてるということのようですが。 しかし、先ほどこういった有益な事業を、皆さんから安来市を助けたい、応援したいということで寄せていただいているわけでして、私はこれは非常にもうけにつながると言っちゃいけませんけれども、そういったことを介して安来市の産物とか、安来市を知ってもらうという絶好の機会ですので、そういった安来市のファンを広げていく非常に有益な事業だというふうに思っておりますので、進めていただきたいと思っております。 時間がありませんので、私のほうではしょって言いますと、先ほど何人の方で幾らという話がありましたが、どうも聞いてみますと、やっぱり一番多いのが1万円の寄附者、それから数万円もあるようですが、中には数年続けて100万円を寄附していただいたというようなこともあるようでございます。よそでも公表しておられるところもありますし、安来市でもインターネットで名前とか金額とか公表されているようですけれども、私はよそでも寄附額に応じたアンケートの見合ったじゃなしに、気持ちだけでもランクをつけたような、そういった郷土の品の返しをされたらいいんじゃないかなというような気持ちがしたので、意見として申し上げておきたいというふうに思います。 もう一つ、このことについて、若干私はこの制度が始まったときに危惧しましたのは、寄附を受けるということについては非常にいいわけですが、この市内の中の人が、例えば私があなたが、よその市に寄附するということにつきましては、今度はそこで税控除が発生するわけですから、逆に今度は見えないところでマイナス部分も出てくるんじゃないかということで、県などではそういったことについて、税控除のその内容が、誰がのとこまではいかないけども、幾らよその県へ寄附したかということがわかるようになってるようですが、安来市ではそういったことについては把握できるのでしょうか、どうでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 飯塚政策企画部長。 ◎政策企画部長(飯塚茂君) お答えいたします。 他県への寄附者の把握はちょっとできかねております。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員。 ◆11番(岩田拓郎君) 若干非公式に伺ったところによりますと、余り多くはないというような見方をされてる方もあるようでございますが、私は非常に高所得者が多い自治体なんかでは、よそへ税金対策ということでされることがあるのかなということで、安来市がその高所得者が多い地域なのかどうなのかわからないとこがありますけれども、コードでもつくれば税務課でも抽出は簡単にできると思いますけれども、またこれは後段にちょっと聞いてみたいというふうに思っております。 続きまして、元気いきいき補助事業について、時間がなくなりましたので、私のほうで言ってみたいと思いますけども、中山間地域元気いきいき補助事業について、今度安来市でも地域を広げて行われることになりました。非常に今まで広瀬とか伯太で実績があった事業だというふうに思っております。それを安来市のほうの交付が始まることに、安来地区へ広げること、始まることについて、そういったことは速やかに、こういった非常にいい事業ですので取り組んでいただきたいという思いで、安来、広瀬の実績について、かいつまんだ報告をお願いしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 安部広瀬地域センター長。 ◎広瀬地域センター長(安部浩巳君) 事業の実績についてお答えいたします。 今年度までは広瀬地域、伯太地域の中山間地域元気いきいき事業でございますので、今年度は広瀬地域で21事業、補助金総額283万6,000円、伯太地域で16事業、補助金総額300万円で実施いたしました。 まず、昨年度につきましては、広瀬地域は22事業、補助金総額326万7,000円、伯太地域は15事業、265万5,000円となっております。よろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 岩田議員、簡潔にお願いします。 ◆11番(岩田拓郎君) ありがとうございました。 300万円ずつということで、ちょっきりというふうにはならないのですけれども、そこは融通つけ合って、出た事業でもやっていただいてるということだというふうに思っております。この事業が一つのきっかけになって、安来市全体が発展しますことを祈って、私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(金山満輝君) 以上で11番岩田拓郎議員の質問を終わります。 以上で本日の一般質問を終了といたします。よって、本日の日程は終了いたしました。 次回会議は、来週月曜日午前10時より本日に引き続き一般質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでございました。            午後4時16分 散会...